2025年03月26日
これは、もう、アドベンチャーだ!
一冊の本が届きました。
こんな手紙が添えられていました。
<本書は、「鉄道」 として建設されながらも、期待された役割を果たすことなく放置されたり、あるいは撤去されて姿を消したりした 「未成線」 を中心に、鉄道の 「幻」 の姿を追い求めて全国を巡礼した記録となっております。>
笹田昌宏・著 『鉄道 「幻」 巡礼』 イカロス出版
勘のいい読者なら、もう、お気づきですね。
そうです、医者が副業という異色の鉄道作家の彼です。
前回の著書 『鉄道 「謎」 巡礼』 から、わずか半年で新刊本が届きました。
(2024年9月26日 「なぜ、山奥に貴重なワラ1が保存されているのか?」 参照)
「巡礼」 シリーズの最新刊は、さらにパワーアップしたサバイバルアドベンチャードキュメンタリーであります。
まあ、冒頭の第1話から過酷を呈しています。
北海道の山奥の炭鉱施設の遺構を訪ねるのですが、これが、すごい!
この森には、ヒグマが棲んでいるのです。
ヒグマ除けの鈴だけを頼りに、ひたすら道なき道を行く著者。
いやいや、無謀としか言えませんって!
読み終わった今でも、僕の頭の中には鈴の音が鳴り響いています。
本書ではほかにも、都会の真ん中で切れ切れとなった貨物高架橋や戦時中に蒸気機関車を隠すために掘られた機関車避難壕、一度は完成しながらも解体されて姿を消してしまった高架橋など、日本全国の 「幻」 の鉄道の “今” を紹介しています。
しかも、すべてが著者自らの足で訪ねたドキュメンタリーです。
笹田さん、その破天荒な行動力って、どこから湧いて来るのですか?
今度会った時に、本人に訊いてみたいと思います。
Posted by 小暮 淳 at 11:27│Comments(0)
│読書一昧