2025年01月07日
父からのお年玉
元日に両親の墓参りをしたからでしょうか?
オヤジから思わぬプレゼントがありました。
昨日、かかりつけ医にて健診を受け、薬局に寄りました。
顔見知りの薬剤師は、僕と同年代の男性です。
「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」
互いにあいさつを交わしました。
「どんなお正月でしたか? ゆっくりできましたか?」
と言ったら、こんな言葉が返ってきました。
「オヤジの遺品整理に追われていました」
聞けば、昨年の暮れに彼の父親が亡くなり、暮れも正月もなくバタバタと過ごしていたといいます。
何よりも大変だったのが、読書好きの父親が残した膨大な量の書籍だったようです。
「うちも大変でしたが、どうされました?」
「ええ、おかげさまで本好きの甥っ子が、軽トラで引き取りに来てくれました」
「それは、よかった! 本って、なかなか捨てられませんものね」
我が家もオヤジの死後、一年間かけて、アニキと処分したことを思い出しました。
薬局を出た僕は、その足で、兄夫婦が暮らす実家に、新年のあいさつに立ち寄りました。
するとアニキから、まるで、先ほどの続きのような話が……
「この手の本は、お前が読むだろ!?」
と、2冊の本を手渡されました。
整理したはずのオヤジの蔵書が、まだ残っていたようです。
『群馬県の歴史』 山川出版社
『地名考証 群馬 ―府県名の地名学研究―』 週刊サンデージャーナル
1冊は、すでに持っている本でしたが、もう1冊は、探していた本でした。
「へ~、こんな本を読んでいたんだ?」
「オヤジは歴史が好きだったからな」
「ありがとう、ありがたく、もらっていくよ」
なんだかオヤジからお年玉をもらった気分です。
昨晩は、ウィスキーを片手に、遺本のページをめくりました。
Posted by 小暮 淳 at 11:19│Comments(0)
│読書一昧