2023年04月07日
貧乏でも子どもは育つ
僕のオヤジは大正生まれで、8人兄弟姉妹でした。
僕は戦後の昭和生まれで、2人兄弟です。
すでに “団塊の世代” をピークに、少子化は始まっていたことになります。
昨年 (2022年)、我が国の出生数が80万人を割り、ますます人口減少に拍車がかかっています。
出生率 (1人の女性が生涯に出産する子どもの平均) は、1.39人。
世界で215位という少子化大国になっています。
これに対して岸田政権は、「異次元の少子化対策」 を発表。
各地の自治体でも、あの手この手と 「子育て支援策」 を打ち出しています。
たとえば、ある自治体では、高校生までの医療費の無料化、中学生の給食費の無料化など……
でも、これって、結局は金のバラマキですよね?
お金は無いより、あったほうがいいけれど、根本的な解決策にはならないように思います。
だって昭和の、今より貧しかった時代のほうが、出生率が高かったわけでしょう?
お金があれば出生率が上がるという発想って、間違ってませんかね?
ちょっと、昭和の時代と令和の今を比べてみましょう。
僕らの子どもの頃は、商売をしている家を除けば、一家で働いているのはお父さんだけでした。
ほとんどのお母さんは、専業主婦でした。
僕のオフクロも専業主婦でした。
だからって、決して裕福だったわけじゃありません。
時々、封筒貼りや造花づくりのような内職をしている姿を見かけましたもの。
それに比べ、今は夫婦共働きは、当たり前の世の中です。
昔より、経済的には裕福になっているはずです。
なのに少子化が、進んでいます。
だからお金の問題じゃないと思うんです。
一方で、気になるのが未成年の自殺数です。
年々上がり、ついに日本は世界ワースト1の自殺大国のレッテルを貼られてしまいました。
いかがです?
豊かになっても出生率が上がらず、せっかく生まれてきた子どもたちが、自ら死を選ぶ国って、おかしいと思いませんか?
この国は、何がどう変わってしまったんでしょうね?
専門家ではないので、僕に真相は分かりません。
ただ、なんとなくですが、“夢のない国” を感じるんです。
“心の貧困化” が進んでいるような気がします。
『あしたのジョー』 や 『巨人の星』 が流行った時代には、貧しさの中にも “夢を見る力” がありました。
誰もが、「いつか」 を夢見ていたし、「なんとかなる」 というお気楽な雰囲気もありました。
お金 “が” ないのではなく、お金 “は” なかった時代。
でも、お金以外の豊かなものが、身の回りにはたくさんあったんですよね。
自然とか、人情とか……
今度の日曜日は、統一地方選の投票日です。
子どもたちの未来を真剣に考えている人に、一票を投じたいと思います。
Posted by 小暮 淳 at 12:35│Comments(0)
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