2024年04月13日
A I よ、やっちまったな!
「小暮さんは、まっ先に否定すると思いました」
何のことかといえば、生成AI (人工知能) のことです。
1年前、文章を作成する対話型AI 「チャットGPT」 を業務に導入したという出版関係の人との雑談の席でした。
僕も長年、雑誌の編集業界にいましたからね。
その業務の大変さは、知っています。
特に、イベントや街ネタなどの細かい情報の処理は、時間と手間がかかる作業です。
そのために人を雇えば、人件費がかさみます。
その点、チャットGPTを利用すれば、同じような文章を数秒で仕上げてくれるのですから、利用しない手はありません。
しかも、人間のように文句や愚痴は言いません。
世の中は、ここまで来てしまったのです。
スーパーの無人レジと同じです。
人手不足の時代、“便利” には勝てないのです。
そんな折、AIをめぐる前代未聞の珍事が起こりました。
AIで作った脚本を声優が朗読するというイベントが、急きょ、中止となりました。
理由は、簡単です。
AIは、膨大なデータを学習して、文章を仕上げています。
ということは、過去の脚本などの著作物を無断で学習している可能性があります。
「盗作脚本ではないか!」
という声が上がっても、仕方ありません。
さらに矛先は、演じる声優たちにも向きました。
「出演する声優は応援しない」
「中止すべきだ」
といった批判的な意見が寄せられ、イベントは中止となりました。
やっちまったな、AI!
いずれこんなことが起こるのではないかと、思っていたんですよ。
だって、すべてにおいて進歩が優先で、何の法整備もせずに世の中が構築され続けているのですから。
いずれ、声優も要らなくなってしまうのでは?
そんな心配もしてしまいます。
だって、声優の声をAIに学習させれば、いいわけですから。
恐ろしい時代になりました。
人間にできるとこ、人間だからだきること、人間にしかできないこと……
進歩の前に、一度、立ち止まって考えた方が、いいんじゃないですかね。
Posted by 小暮 淳 at 11:30│Comments(3)
│つれづれ
この記事へのコメント
AIで最も問題なのは、ハルシネーションと思っています。もっともらしい「うそ」を平気でつくのです。これが医療とか裁判だったらどうなるかという事です。
Posted by ごんちゃん at 2024年04月13日 21:33
ごんちゃんさんへ
もっもらしい嘘を平気でつくのは、人間です。
それをAIが、やってのける。
しかも人間のようには、顔色は変えずに……。
恐ろしい未来が、やって来ました。
もっもらしい嘘を平気でつくのは、人間です。
それをAIが、やってのける。
しかも人間のようには、顔色は変えずに……。
恐ろしい未来が、やって来ました。
Posted by 小暮 淳
at 2024年04月14日 16:32

「AIが出した答えなら正解なのでは」という事が間違えなのです。それをどうチェックしていくのが問題ですが。どうしたもんでしょうか。
そのうちどっかで飲みたいですね。前橋なので、いつもの飲やを教えていただければ行けますよ。
そのうちどっかで飲みたいですね。前橋なので、いつもの飲やを教えていただければ行けますよ。
Posted by ごんちゃん at 2024年04月14日 22:45