温泉ライター、小暮淳の公式ブログです。雑誌や新聞では書けなかったこぼれ話や講演会、セミナーなどのイベント情報および日常をつれづれなるままに公表しています。
プロフィール
小暮 淳
小暮 淳
こぐれ じゅん



1958年、群馬県前橋市生まれ。

群馬県内のタウン誌、生活情報誌、フリーペーパー等の編集長を経て、現在はフリーライター。

温泉の魅力に取りつかれ、取材を続けながら群馬県内の温泉地をめぐる。特に一軒宿や小さな温泉地を中心に訪ね、新聞や雑誌にエッセーやコラムを執筆中。群馬の温泉のPRを兼ねて、セミナーや講演活動も行っている。

群馬県温泉アドバイザー「フォローアップ研修会」講師(平成19年度)。

長野県温泉協会「研修会」講師(平成20年度)

NHK文化センター前橋教室「野外温泉講座」講師(平成21年度~現在)
NHK-FM前橋放送局「群馬は温泉パラダイス」パーソナリティー(平成23年度)

前橋カルチャーセンター「小暮淳と行く 湯けむり散歩」講師(平成22、24年度)

群馬テレビ「ニュースジャスト6」コメンテーター(平成24年度~27年)
群馬テレビ「ぐんまトリビア図鑑」スーパーバイザー(平成27年度~現在)

NPO法人「湯治乃邑(くに)」代表理事
群馬のブログポータルサイト「グンブロ」顧問
みなかみ温泉大使
中之条町観光大使
老神温泉大使
伊香保温泉大使
四万温泉大使
ぐんまの地酒大使
群馬県立歴史博物館「友の会」運営委員



著書に『ぐんまの源泉一軒宿』 『群馬の小さな温泉』 『あなたにも教えたい 四万温泉』 『みなかみ18湯〔上〕』 『みなかみ18湯〔下〕』 『新ぐんまの源泉一軒宿』 『尾瀬の里湯~老神片品11温泉』 『西上州の薬湯』『金銀名湯 伊香保温泉』 『ぐんまの里山 てくてく歩き』 『上毛カルテ』(以上、上毛新聞社)、『ぐんま謎学の旅~民話と伝説の舞台』(ちいきしんぶん)、『ヨー!サイゴン』(でくの房)、絵本『誕生日の夜』(よろずかわら版)などがある。

2016年03月09日

マロの独白⑬ 円が無い


 こんにちワン! マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、9才です。
 お久しぶりでやんした。

 しっかし、なんですね。
 世の中、金、金、金の話ばかりで、イヤになっちゃいますね。
 横領、賄賂、詐欺、強盗、賭博・・・みーんな金ですもんね。
 なんで、こんなにも人間界は、いつも金に振り回されているのですか?
 オイラたち犬族をはじめ、人間以外の生き物は、金とは無縁の世界にいるので、さっぱり分かりませんって。


 「ねえねえ、ご主人様? どうして人間は、そんなにもお金が好きなんですか?」
 「だね、オレには良く分からないけど、みんな裕福になりたいんじゃないのかな」
 「へー、人間はお金があると裕福になれるのですか?」
 「まあ、一般的には、そういうことになっているんだよ」

 うちのご主人様は、あまりこの手の話題には興味がないようです。

 「どうして、お金があると裕福になれるのですか?」
 「だって、いろんな物が買えるだろう。お前のドッグフードだって、もっとお金があれば、もっと美味しい物が食べられるんだよ」
 「えっ! 世の中には、もっと美味しい食べ物があるんですか!?」

 そういうことだったんですね。
 オイラは生まれて9年間、ここんちの食事しかしたことがないから知らなかったのですが……。


 「お金って、すごいですね!」
 そう言うと、ご主人様は返事に困ってしまったようで、口をつぐんでしまいました。
 だから、ちょっと質問を変えてみました。

 「お金って、なんでも買えるのですか?」
 「まあ、たいがいのものはな」
 「買えない物もあるんですか?」
 「ああ、あるよ。目には見えないものが多いけどね」
 「たとえば、何ですか?」

 なんだか、ご主人様は困った様子です。
 きっと犬のオイラでも分かるような例を挙げようと、思案しているようであります。

 「そーだなぁ……。たとえば……」
 「たとえば?」

 「マロだな」

 「えっ、オイラですか? でもオイラはペットショップで売られていたんですよ。お金で買えるじゃないですか?」
 「でも、お前は売れ残った」
 「そうですけど」
 「だから福引の景品になった」
 「そのとおりです」
 「そして、うちが当てたんだ」
 「はい、だから、こうしてオイラはここにいます」
 ※(経緯については当ブログの2015年6月6日 「マロの独白②」 を参照)

 「これを “縁” というんだ」
 「その縁というやつは、お金では買えないということですね」 
 「そうだよ、バカに物分りが早いじゃないか!」

 て、いうか、うちのご主人様は、“円”には“縁”が無いものだから、無理やり屁理屈を言ってるんですよ。
 でも、なんだか、ご主人様の言いたいことは分かるような気がします。

 ただ世の中には、もっと美味しいドッグフードがあったとは……。
 一度、食べてみたいワン!
   


Posted by 小暮 淳 at 11:25Comments(2)マロの独白

2016年02月13日

マロの独白⑫ オイラもポチですか?


 こんばんワン!
 マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、9才です。

 お久しぶりでやんした。
 みなさん、元気でしたか?
 オイラは、チョー元気っす!
 だって雪も解けて、気温も上がり、なんとなく春めいてきたじゃありませんか。
 散歩をしていても、野の花が、ちらほら咲き出して、気持ちがルンルンしてきます。


 えーと、今日は、ちょっと、ご主人様について書かせていただきます。
 実は、ご主人様って、大の犬嫌いだって知ってましたか?
 (オイラは知ってました。ここんちに来た時、飼うか、飼わないかで奥様ともめていましたから)

 その理由は、子どもの頃に、近所の犬に噛まれたことがあるかららしいんです。
 以来、それがトラウマとなって、犬には近寄らない生活をしていたとのことです。
 オイラが、この家に来るまでは……。


 先日、ご主人様と一緒にテレビを見ていたときのことです。
 「ネコ派 vs イヌ派」 と題して、猫好きと犬好きの芸能人が出ていました。

 「やっぱり、ネコは可愛いよな~」
 ご主人様は、オイラがいる前で無神経にも言い出したのです。
 「イヌってさ、口がでかいし、よだれをたらすし、吠えてうるさいんだよな~」
 って、失礼にもオイラをチラ見したのです。

 えーえー、どうせオイラは口がでかいし、よだれはたらすし、吠えますよ!
 だからって、面と向かって、あからさまに言わなくてもいいじゃありませんか。
 こう見えてオイラ、けっこうナイーブなんすから。
 傷つきます(ご主人様のいけず~)。


 猫好きのご主人様は、散歩をしていても猫を見かけると、オイラをほったらかしにして、すぐ近寄って行くんですよ。
 「あ、ミーちゃんだ! おいで、おいで」 ってね。

 「あら、ご主人様、お知り合いのネコですか?」
 「知らないよ」
 「だって今、ミーちゃんって、名前を呼んでいたじゃないですか?」
 「いいの、ネコはみんな、ミーちゃんなの!」
 ですって。

 だからオイラ、聞いてやりましたよ。
 「だったら、イヌはなんていう名前ですか?」
 すると、
 「イヌは全部、ポチに決まっているだろ! ま、呼ぶことはないけど」

 ガーーーーン! ショックっす。

 ご主人様にとっては、オイラも嫌いな “ポチ” の仲間だと思うと、急に悲しくなってきて・・・
 ついつい、バカなことを聞いてしまったのであります。
 「ていうことは、オイラも “ポチ” なんですね?」
 「え、なんでマロがポチなんだよ?」
 「だ、だ、だって、今、ご主人様は、イヌは全部 “ポチ” だって言ったじゃないですか!」

 そしたら少し間をおいて、ご主人様はオイラを抱きかかえながら、こう言ってくださったのです。
 「マロはマロだよ。イヌは苦手だけど、マロだけは特別だ」
 ですって!

 「……(ウルウル)」
 オイラ、胸がいっぱいになって、もう何にも言えなくなってしまいました。

 ご主人さま~、オイラ、一生ご主人様について行くだワン!
  


Posted by 小暮 淳 at 18:13Comments(3)マロの独白

2016年01月24日

マロの独白⑪ 寒波襲来!


 こんばんワン!
 マロっす!
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、9才です。
 お久しぶりでやんす。

 しっかし、寒いっすね~。
 オイラ、原産がメキシコですからね。この寒さは、骨身にこたえます。
 えっ、立派な毛皮のコートを着ているじゃないかって?
 確かに、オイラはチワワの中でもロングコートだから見た目は、けむくじゃらなんですけどね。
 でも、これ、人間様に例えたら下着程度の防寒しかないので、夏仕様なんす。

 だから先日の2度にわたる雪は、参りました。
 ♪ 犬はよろこび 庭かけまわり ♪
 なーていうのは、はるか昔のこと。
 オイラたちの仲間が、“番犬” と呼ばれていた頃の昭和の偶像です。

 だってオイラ、家族を守る番犬じゃないし、座敷で乳母日傘で育てられた愛玩犬ですからね。
 雪の日は一日中、ストーブの前で寝ています。


 「おい、マロ! どーする? 散歩、行くか?」
 雪が止んだ翌日は、必ず、ご主人様がオイラを誘います。
 「勘弁してくださいよ。外はサムイっす!」
 と、お断りするのですが、
 「太るぞ~!」
 なんて言われれば、しぶしぶオイラも思い腰を上げざるをえません。
 だって犬の9才といえば、りっぱな中年ですからね。
 このところ寒さにかまけて、運動不足であります。
 仕方なく、出かけたのであります。


 「サムイ、サムイっすよ。ご主人様」
 「お前、犬だろ! 犬は雪が好きなんじゃないの?」

 ほらね、勘違いしていらっしゃる~!
 それに、ご主人様は毛糸の帽子にマフラー、手袋と完全防備だからいいですけど、オイラ、肉球丸出しですからね。
 それにそれに、一日経った雪道は、アイスバーンじゃないですか?
 これじゃ、氷上散歩ですよ。

 「おっと、おっと、おっとっとと……」
 オイラが足元に注意を払いながらモタモタ歩いていたら、
 「おい、マロ! 遅いよ」
 そう言って、ご主人様が、いきなりリードを引っ張るものだから、

 ツツツツーーーーー

 「あれ~~~~!」
 オイラの体は、氷の上を滑る滑る。
 なんだか羽生くんや真央ちゃんになった気分です。

 楽しくってオイラ、わざとモタモタ歩いてやったんですよ。
 すると、ご主人様は、
 「遅いな、日が暮れちゃうだろ! さっさと歩けよ」
 って、またもやリードを引っ張ります。

 ツツツツ、ツーーーー

 「あれ~~~~!」
 スケートって、楽しいっすね。


 「マロさ、どうしちゃったの? 散歩から帰って来てからズーっとストーブの前から離れないよ」
 と次女のS様。
 だって、手が冷たくて、霜焼けになっちゃいそーなんですもの。
 肉球を温めているんです!

 さむいワン!
   


Posted by 小暮 淳 at 18:42Comments(4)マロの独白

2016年01月03日

マロの独白⑩ 一族の血


 あけまして おめでとワン!

 マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、9才です。
 今年もヨロシク!


 しっかしね~、人間様は、いいっすよね~。
 正月だというだけで、朝からお酒が飲めて、おせち料理やら雑煮やら、美味しいものが食べられてさ。
 オイラなんて、クリスマスも大晦日も正月だって、いつもと変わりないパサパサのドッグフードですからね。
 たまには味の違うものが、食べてみたいっすよ。

 そんなことを家族にグチると、決まって奥様が、
 「マロ、よそんちの犬を見てごらん。この寒い中に、お外で飼われている子だっているんだよ」
 て言うんですよね。
 分かっていますって、暖かい部屋でベッドの上で毛布にくるまって寝られるオイラが幸せなことぐらい……。
 ただね、ひと口でいいからオイラも、おせち料理とやらを食べてみたかっただけなんでやんす。


 ところで、この正月は、災難続きであります。
 昨晩もまた、あのチビッコモンスターが襲来したのであります!

 なんでも長女のM様の旦那様、早い話がご主人様から見ればムコ様が元日は仕事で来れなかったからと、わざわざ年賀のあいさつに来てくださったのです。
 ということは、お孫様のKくんも、また一緒に来たわけです。

 そりゃあ、ご主人様や奥様は大喜びですよ。
 ジイジとバアバにとっては、目に入れても痛くないカワイイお孫ですからね。
 でもね、オイラにとっては、最大の天敵なのであります。

 「おい、マロ!」 なんて呼び捨てにして、抱きつくわ、足を引っ張るわ、シッポをつかむわ、放り投げるわ、散々な目に遭うのであります。
 オイラは部屋中を逃げ回って、いつもヘトヘトなんです。

 でもね、次女のS様が、こんなことに気づいたのです。
 「マロってさ、Kくんから逃げ回っているわりには、吠えないよね」
 って。
 そーなんです、これにはオイラも驚きました。

 「でもさ、もう何年も経つのにMさん(ムコ様の名前) には吠えるよね」

 実はオイラも気づいてはいたんですよ。
 ムコ様は、物静かで、とってもお優しいお方です。
 オイラのことだって、とっても可愛がってくれるんですよ。
 なのに、なぜか吠えてしまうんです。

 「たぶんさ、血じゃないの?」
 「血?」
 S様の言葉に、ご主人様が問いかけました。
 「そう、Kくんには小暮の血が流れているから、どんなにかまわれても吠えない。けどMさんには違う血のニオイがするんじゃないかな?」
 これには一同、納得であります。
 オイラも、なるほどな~って感心してしまいました。

 すると長女のM様が、
 「だったら、お母さんは、どうなのよ? 小暮の血は入ってないよ?」
 と、すかさず突っ込みました。
 「お母さんは、特別なんじゃない? マロを連れてきた人だから」

 ピンポ~ン!
 S様、正解でやんすよ。
 奥様はオイラの命の恩人ですからね。吠えるわけがありません。
 絶対服従であります。
 ※(オイラがここんちへ来た経緯は、2015年6月6日 「マロの独白②」 を見てくれワン)


 それにしても、お気の毒なのはムコ様であります。
 でもオイラ、ムコ様のこと、嫌いじゃありませんからね。
 ちょっとばかし、一族とは血のニオイが違うだけなんです。
 気になさらないでくだいね。

 ワンワンワンワンワーーーーーン!!!!!!
  


Posted by 小暮 淳 at 18:13Comments(3)マロの独白

2015年12月07日

マロの独白⑨ 犬も歩けば


 こんばんワン! マロっす!
 お久しぶりでやんす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、9歳です。

 なんでも今年は暖冬なんですってね。
 メキシコが原産のオイラには、過ごしやすくて良いのですが、まあ、冬は寒くないと困る人も大勢いるでしょうから、自分だけ喜んでいてはダメなんでしょうね。

 ところで “喜ぶ” といえば、ちょっとしたニュースがあります。
 みなさんは、前回のオイラのブログを覚えていますか?
 そうです、先月11月9日に書いた 「マロの独白⑧ ご主人様、大丈夫?」 であります。

 ご主人様が言うことには、
 「おい、マロ! やっぱ、お前って人気者だわ。お前が書いた記事が1番だってよ」
 なんでも、オイラが書いた記事が、先月投稿した記事の中でアクセス数が1番多かったんですって。

 だから、ご主人様ったら、
 「あーあ、やってられないな。毎日のように書いている俺のブログよりも、たまーに書くマロのほうが読まれているなんてさ」
 って、少々いじけ気味なのです。

 だからオイラ、言って差し上げました。
 「何を言っているんですか。ご主人様のブログだから読んでくださるのですよ。オイラの記事だって、すべてご主人様の読者が読んでくださっているんですよ。ご主人様あってのオイラですから」
 そしたら、ご主人様ったら、
 「マ~ロ~、お前って、なんていいヤツなんだ~!」
 って、涙をこぼしながらオイラを抱きしめたのであります。


 でもね、実のところオイラも、うすうす自分の人気には気づいているんですよ。
 だって以前と違って、散歩をしていると声をかけられることが、とても多いんです。

 「あ、マロちゃんだ」 「マロちゃ~ん」 って、下校途中の小学生からは声をかけられるし、近くの学童保育所の前を通ると、一斉に子どもたちが遊ぶのをやめて、駆け寄って来ますもの。
 「かわいい~」 「触らせて」 「だっこしたいな~」 ってね(エッヘン!)。

 人気なのは、子どもたちだけじゃありませんよ。
 畑仕事をしているおばさんたちからも、愛されています。
 キュウリやトマト、ブロッコリーなど、オイラを見かけると決まって季節の野菜をくれるんです。

 先日もさる畑の前で、いつもオイラを可愛がってくれるおばさんがいたので、すりよっていたのでやんす。
 そしたら、「あらら、マロちゃんたら、私のことを覚えているのね。いい子だねぇ~、ほうれん草を持っていくかい?」
 なーんて言って、採れたてのほうれん草をドッサリとくれたのです。

 「マロと散歩すると、得するな。今度から大きな袋を持ち歩いたほうがいいかもね」
 と、ご主人様もごきげんな様子なので、
 「ですね。ご主人様、こういうのを “犬も歩けば棒にあたる” って言うんですよね」
 と言ったら、なんて言ったと思います?

 「それを言うなら “犬もある毛は棒のあたり” っていうんだ! ハハハ」
 ですって。

 ご主人様ったら、お下劣だこと! 
 っていうか、オイラ、全身毛だらけですから!
   


Posted by 小暮 淳 at 22:14Comments(3)マロの独白

2015年11月09日

マロの独白⑧ ご主人様、大丈夫?


 こんばんワン!
 マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、9歳です。

 読者のみなさ~ん、お久しぶりでやんした。
 めっきり、朝晩は冷え込むようになりました。
 オイラ、原産はメキシコですからね。
 寒いのは、大の苦手なんです。
 でもね、ご主人様が用意してくださるフカフカの布団とタオルにくるまって、快適に過ごしております。

 その、ご主人様ですが、このところ様子がおかしいんですよ。
 なんだか、いつもボーっとしちゃって、物思いにふけっていることが多いんです。
 だからオイラ、心配になって訊いたことがあるんです。
 すると、

 「俺さ、アルツハイマーかもしれない。物忘れがひどいんだよ」
 と、しょげておりました。
 なんでも、人の名前がすぐに出てこないといいます。

 先日も、さるイベント会場で、見覚えのある中年の男性に話しかけられたらしいのですが、結局、別れるまで “どこの、誰だか” 思い出せなかったとのことです。


 今日も、こんなことを言ってました。
 「あー、思い出せない! なんて言ったっけな~。あの人……」

 「ご主人様、どうされたのですか?」
 「ほら、レスリングの選手だよ」
 「レスリング?」
 「そう、霊長類最強女子といわれた、国民栄誉賞もらった、あの選手さ」
 あんまり苦しそうなので、オイラが教えてやりました。
 「吉田沙保里ですか?」
 「そーだよ、そう! ありがとな、ああ、清々した。昨日から思い出せないでいたんだ」
 ですって。

 でもね、スポーツ選手や芸能人の名前が思い出せないからって、それがすぐにアルツハイマーってことはありませんよね。
 オイラだって、ときどき散歩のコースをド忘れして、迷子になりそうになることがありますもの。
 ご主人様、そんなに深刻に悩む必要はないと思いますよ。
 と、そのときは、オイラも軽く考えていたのです。


 と、と、ところが!

 いつもの散歩のときのことです。
 近所の婦人に、声をかけられました。
 「あらら、かわいいですね。名前は、なんていうんですか?」

 このあと、ご主人様ったら、なんと言ったと思いますか~?!

 「……、コロ」

 ショーーーーック!
 オイラ、思わず、側溝に前足を突っ込みそうになってしまいましたよ。

 「あーら、コロちゃんて言うの。かわいいわね」
 と、オイラの頭をなでる婦人。
 ご主人様は、あわてて、
 「違います。マロです、マロ!」

 「あーら、本当はマロちゃんって言うの。かわいい、お名前ね」


 オイラ、顔面蒼白になっちゃいましたよ(毛むくじゃらなので、色の変化は見えないと思いますが)。
 コロって、どこのどいつよ!
 もしかして、ご主人様が夜な夜な通っている愛人宅で飼っている犬の名前じゃないでしょーね!

 ま、すぐに思い出してくれたので、事なきを得ましたけど、もし、そのまま思い出してくれなかったら、オイラの名前は “コロ” になってしまうところだったんですからね。
 気をつけてくださいよ。

 ご主人様、大丈夫?
 心配だワン!
   


Posted by 小暮 淳 at 18:41Comments(4)マロの独白

2015年09月18日

マロの独白⑦ 人気者でいこう!


 こんにちワン!
 マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、9才です。

 お久しぶりでやんす。
 みなさん、お元気でした?

 オイラっすか?
 オイラは、ちょっとストレスがたまり気味なんですよ。
 だって、この空模様ですからね。
 大好きな散歩に、なかなか連れて行ってもらえません。

 て、いうか、日々、東奔西走しているご主人様を見ていると、そんな我がままは言えないんですけどね。

 今日もご主人様は、ぼやいていましたよ。
 「ったく、洗濯物が乾きゃしない!」
 そう言って、そそくさと部屋干しされた半乾きの洗濯物を大きな袋に詰め込むと、出かけて行きました。

 と思ったら、しばらくすると、同じ袋を2つ抱えて帰って来たのです。

 <あらら、ご両親のところ(施設) には、行かれなかったのですか?>
 と問えば、
 「行って来たさ。ほれ、もう、こんなにも次の洗濯物が出ているんだぜ!」
 そう言うと、洗濯機の中に放り込みました。

 「今日も、この天気じゃ、乾かないな~」

 そんなご主人様を見ていると、やっぱりオイラ、<散歩へ連れて行け、ワンワンワ~ン!> とは言えませんよ。


 でもね、うれしいことだってありますよ。
 ご主人様の言うことには、オイラって、人気者なんですって!

 このブログを読んでいるご主人様の友人や知人から、オイラ宛てにメールが届くらしんです。
 “マロ君へ” って。
 でもね、内容はオイラ宛じゃないんですよ。ご主人様へなんです。
 そして、最後に “ご主人様にお伝えください” と結ばれているらしいっす。

 ご主人様ったら、
 「なんだよ、最近、こんなメールばっかりじゃないか。遠回しなメールだな。まっ、いっか。そんだけマロが人気者だっていうことだよ」
 ですって。

 デヘへへへ~、なんか、うれしいっす!
 オイラって、そんなに人気があるんですかね。

 読者のみなさま、これからも、ご主人様ともども、このマロもよろしくお願いいたしやす。

 人気者でいこう!
   


Posted by 小暮 淳 at 15:04Comments(0)マロの独白

2015年08月13日

マロの独白⑥ 誕生日


 こんにちワン!
 マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、9才です。

 えっ、いつ9才になったのかって?
 それがね、ちょっと、聞いてくださいよ。
 ご主人様ったら、オイラの誕生日を勘違いしていたんです。

 数日前の夕食時のこと。
 「なあ、マロの誕生日って、8月何日だっけ? そろそろだよな」
 「なに言ってるの、7月よ」
 「7月? 8月じゃないのか? オレとおんなじ」
 「確か、7月13日よ」
 これは、ご主人様と奥様の会話です。

 その後のご主人様の落ち込みようったら、ありませんでしたよ。


 その晩遅く、ご主人様は一人でリビングへやって来て、オイラを抱きしめるのです。
 「マロ、ごめんな。誕生日を間違えて覚えていたよ。本当に、ごめん。今から、誕生日パーティーをしようか?」
 そう言って、台所からお皿を持ってきて、オイラの大好きなおやつを、いつもの倍も盛ってくださったのです。

 「待て! 待てだよ。歌が歌い終わって、“よし” って言ってからだよ」
 そして、歌い出したのです。

 ♪ ハッピーバースデー ツーユー ハッピーバースデー ツーユー ♪
 ってね。
 でも、オイラは我慢ができません。

 ご主人様、ごめんなさい。
 歌い終わった時には、すっかりお皿のおかしは、きれいに食べ終わっていました。
 だってオイラ、「待て」 は、3秒しか持たないんですもの。
 ご主人様だって、知っているじゃありませんか。

 でもね、とーーーっても、うれしかったワン!
    


Posted by 小暮 淳 at 18:29Comments(2)マロの独白

2015年07月29日

マロの独白⑤ 熱中見舞い


 こんばんワン!
 マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、8才です。

 いゃ~、暑いっすね~!
 こりゃ、暑いを通り越して、熱いのであります。
 「だから今年は、“熱中お見舞い” だな」 なーんて、ご主人様が話していましたっけね。

 では、オイラからも改めて、「熱中お見舞い申し上げます」。


 読者の皆様は、このクソ暑い夏をどのように過ごしていますか?
 でも人間は、いいですよね。汗をかきますもの。
 オイラたち犬は汗腺がありませんから、熱が体にこもってしまって大変なんです。
 いっつも口を開いて、ハーハー言ってます。

 チワワの中でも、オイラは特に舌が長いんですよ。
 だから床にうっつぷして、ハーハーやっていると、時々ベロが床に貼り付いたりしちゃったりして……。
 それ見て、ご主人様は、いっつも笑い転げているけど、だったらいつまでも見ていないで、床からはがしてほしいものです。

 でもね、ご主人様には感謝しているんですよ。
 だって、オイラの首に保冷剤を巻いてくださるのは、家族の中で、ご主人様だけですもの。
 外出の時だって、ゲージをちゃんと涼しい浴室に移動してくれるので、オイラはヒンヤリとしたタイル張りの床で、快適に昼寝ができるんですよ。
 本当に感謝です。

 ひどいのは、次女のS様ですよ!
 オイラが近づくだけで、「マロはあっちへ行ってよ。あんたが来ると、暑いんだから」 ですって。
 実はオイラ、チワワの中でもロングコートという毛むくじゃらの種類なんです。
 そりゃ~、夏に毛皮を着て歩いているんですから、言われるまでもなく、本人が一番分かってますよ。
 でも、あからさまに嫌うことはないと思うんですよね。
 自分から好んで、ロングコートに生まれてきたわけじゃないんだから。
 

 まだまだ当分、猛暑日が続くようであります。
 ご主人様は、この暑い中、講座や講演で忙しそうに県内を飛び回っております。
 ご両親の介護をしながらなので、体力が持つか、とても心配です。

 できれば代わってさしあげたいんですけど、考えてみたらオイラは温泉が大の苦手でした。
 しかたありませんね。

 ご主人さま~、がんばってくださ~い!
 なんの役にも立たないオイラだけど、今までどおりグチなら聞いて差し上げますからね。

 よろしくワン!
   


Posted by 小暮 淳 at 20:17Comments(2)マロの独白

2015年07月11日

マロの独白④ ドクロTシャツ


 こんにちワン!
 マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、8才(来月、9才になるオッサン犬です)。

 このところ、ご主人様は超多忙のご様子で、朝早く出かけて行き、昼間もどって来ても、またすぐに出かけて、帰って来るのは夜遅くです。
 仕事と介護のWパンチで、寝不足気味。過労と心労で倒れないかと心配しております(今日は、目の下にクマができていましたもの)。

 で、先ほども帰宅するなり、「おいマロ、しばらくブログを書いているヒマがないから、代わりに頼む」 ですって。
 ったく、調子がいいんだから!(おやつを倍もらうことで、引き受けましたけど)


 と、いうことで、今回もピンチヒッターです。
 えーと、今日は何を書きましょうかねぇ……。
 以前、奥様と次女のS様のことは書きましたから、では、長女のM様のことでも。

 といっても、オイラがこの家に来たときは、すでにM様は高校3年生の3学期でした。
 卒業と同時に、家を出て行かれましたから、オイラがM様と暮らしたのなんて、正味3ヶ月もありません。
 しかもM様は、犬アレルギーの持ち主!
 オイラが近寄ると、全身がかゆくなるとかで、あまり遊んではくれませんでした。

 でもね、今では 「よその犬を見ると思うんだけど、やっぱマロが一番カワイイね」 ですって!
 でしょ、でしょ、そうでしょう!
 離れて暮らしてみると、オイラの可愛いさが分かるんですよ、ご主人様!


 で、M様は6年前に結婚をされまして、現在、4歳のお坊ちゃまがいらっしゃいます。
 (オイラ、コイツが苦手です。だって、オイラのシッポを持って振り回すんだもの)
 もちろん、ムコ様も時々、一緒に来られますよ。

 最初、M様が彼を連れて来られたときは、正直、驚きやした。
 だって、ロン毛の茶髪に、ピアスに化粧だもの!
 ムコ様は、ロッカーだったのです。しかも、ヘビメタ!

 でもね、ご主人様は、初めて会ったときから大のお気に入りなんです。
 昔からアウトローな男が、大好きですからね。
 しかも、酒が飲めるときたもんだ!(長男のR様は、ほとんど飲みませんからね)
 もう、ご主人様ったら、盆と正月にムコ様が来るのが、楽しみでしょうがないようですよ。


 そして昨年の夏のこと。
 ご主人様の誕生日に、M様夫妻がプレゼントを持って、やって来られました。

 ジャーーーン!
 そのプレゼントの中身とは?

 ドクロのTシャツであります。
 それも2枚。それも銀のラメ入り。それも全面に鋲が打たれています。
 まさに、ヘビメタのロッカーTシャツであります。

 「おとうに似合うか分からないけどさ、うちのとお揃いだから」
 とM様から渡されて、ご満悦のご主人様。
 でも、ご主人様は、コテコテの70年代フォーク野郎ですからね(笑っちゃいます)。

 「そうか、お揃いなのか。どれどれ」
 なーんて言って、その場で着てみたものの、全員が爆笑!
 だって、当時のご主人様の体型は、現在よりも14㎏オーバーですからね。
 ドクロが伸びて、パンダかなんだか分かりませんって。

 それでも、ご主人様は、大層よろこばれておりました。


 あれから1年。
 今年の夏は、あのTシャツがピッタリと合うはずですよ。
 ムコ様との、夢のペアルックを楽しみにしているワン!
   


Posted by 小暮 淳 at 12:16Comments(0)マロの独白

2015年06月20日

マロの独白③ らせん階段


 こんにちワン! マロっす!
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、8才です。

 まいど~、またまた登場です。
 (最近、オイラのファンが増えているみたいで、うれしいっす)

 今日も1日、ご主人様がいないので、こっそりパソコンを拝借しようと思っていたのですが……
 実は! ご主人様にはバレていました(当然だよね。ご主人様のブログなんだから)。


 先ほど、ご主人様が、着替えを取りに、一時帰宅したのであります。
 そうなんです。ご主人様は今週もご両親の介護のために、実家に泊まり込んでいらっしゃるのですよ。
 で、あわてて帰って来るなり、
 「おお、マロ! このところ忙しくってブログを書く間がないんだ。頼む! 代わりに書いておいてくれ」
 ですって。

 しっかり、ご主人様にはお見通しだったんですね。オイラが、いたずら書きしていたこと。
 でも、おやさしい方です。怒ったりはしませんでしたもの。

 「な、頼んだぞ! イテテテ…」
 って、腰のあたりを押さえながら、老人のような格好で家を出て行こうとしました。

 「あれれ、どうなさったのですか?」
 そう声をかけると、ご主人様はオイラを抱えあげて、
 「マロだけだよなぁ~。そうやって、いっつも俺のことを心配してくれるのは」
 と、思いっ切り、ほおずりをしながら、事の顛末を話してくださいました。


 昨晩のこと。
 仕事と介護で、心身ともに疲労困憊していらしたご主人様は、両親を早く寝かしつけて、いつもの酒処へ息抜きに出かけようと考えておりました。
 なのに、夕食後の晩酌を済ませても、なかなか父上が寝てくれなかったそうです。

 外は激しい雨。
 それでも、ご主人様は1分でも1秒でも早く実家を抜け出して、ゆかいな仲間たちが集まる酒処へ行こうと、気がせいていました。

 やがて、2階の電気が消えたので、そーっと部屋をのぞき込み、父上の寝姿を確認したご主人様は、その解放感から、
 「ヤッター! では、行ってまいりまーす」
 と、階段の途中で小躍りしてしまったようです。

 その瞬間、足元が滑り、スッテンコロリン!ドンドンドン! と階段から転げ落ち、腰と背中と腕を強打してしまったとのことです。


 ここで、読者のみなさまには、解説が必要となります。
 実は、ご主人様の実家は、ご主人様の兄上(建築家) が実験的に建てた、ヘンテコな家なのであります。
 (以前、「玄関のない家」 としてテレビのクイズ番組でも紹介されたことがありました)

 いわゆる、部屋と部屋をつなぐ廊下がありません。
 1階の部屋も2階の部屋も、風呂もトイレも、すべて中庭に面しており、部屋から部屋へ移動するには、そのつど外履きに履き替えなくてはならないのです。

 当然、風に吹かれ、雨に降られます。

 ですから、1階と2階をつなぐ階段も、もちろん!外階段。
 しかも、鉄製のらせん階段です。

 あの激しい雨で濡れた階段は、大変滑りやすいのであります。
 そんな場所で小躍りをしたご主人様が悪いといえば、それまでなのですが、この時ほど、設計主の兄上を恨んだことはないと、おっしゃっていました。

 それでも懲りずに、腰と背中に湿布薬を貼って、雨の街へ出かけて行ったそうであります。
 さぞかし、痛々しいお姿だったことでしょうね。


 と、いうことで、本日は、自称、ご主人様の一番弟子、飼い犬のマロが代筆しました。
 今後も、よろしくワン!
  


Posted by 小暮 淳 at 14:51Comments(2)マロの独白

2015年06月06日

マロの独白②


 こんにちワン!
 マロです。
 ここんちの飼い犬です。
 チワワのオス、8才です。

 ご主人様が留守なので、パソコンを拝借しています。
 (久しぶりにキーボードを叩くので、ちょっぴり肉球が痛いっす)


 えーと、前回はご主人様について書いたので、今日は奥様のことを書きます。

 ま、とっても厳しいお方ですからね。ご主人様は、かなり苦手の様子ですよ。
 でも、オイラにとっては、命の恩人なんです。

 あれは、次女のS様が小学1年生のお正月のことです。
 オイラは、前年の夏に埼玉県のブリーダーの元で生まれたのですが、その後、前橋市のペットショップに移されました。
 兄弟や仲間たちは、みーんな買い手がついて、引き取られて行ったんですけどね。
 オイラだけ、半年経っても売れ残っていたんです。

 なぜかって?

 無理もないんですよ。オイラ、チワワとしてはB級品ですから・・・。

 ① 鼻が長い(チワワは鼻が短いほうが高い)
 ② 鼻の頭が白い(チワワは鼻の頭が黒いほうが高い)
 しかもオイラ、チワワの特徴でもある目が、小さいんです。

 ズバリ、器量が悪いんだ。

 で、ペットショップの店員さんも、困ったんでしょうな。
 悩んだ末に、オイラを福引の賞品にしてしまったんです!
 しかも、2等だよ(1等はトイプードルだったらしい)。

 で、たまたま来店した奥様とS様が、僕を引き当てたというわけです。

 奥様は、僕を見た途端、「かわいい~!」 と言って抱きしめてくださいました。
 ああ、なんたる幸せ~。
 だって、それまで一度も客から言われたことのない言葉だったのですから。
 でも、その時、かたわらで言ったS様の言葉は忘れません。

 「あーあ、トイプーのほうが良かったな」


 さらにさらに!
 小暮家に連れて来られた、その日の夜のこと。
 初めてオイラを見た、ご主人様の第一声ときたら、
 「えー、これ本当にチワワか? ブッサイクなチワワだな~!」
 ですって。

 でも仕方ありませんよね。
 チワワと聞けば、みなさん、目のクリクリっとしたテレビCMに出てくるような愛くるしい顔を思い浮かべますものね。


 あれから8年。
 いまでは、すっかりオイラも小暮家の家族の一員です。
 あのとき、奥様がオイラを引き当ててくれなかったら……、今の幸せはなかったかもしれませんね。

 だからオイラにとって、奥様は命の恩人なのです。
 文句なんて、ありませんよ。
 スーパーで一番安いドッグフードだって、ちゃんと嫌がらずに毎日食べているじゃありませんか。
 でも、たまには・・・


 あ、ご主人様が帰ってきました!
 では、まただワン!
   


Posted by 小暮 淳 at 13:10Comments(2)マロの独白

2015年05月04日

マロの独白


 こんにちワン!
 はじめまして、オイラ、ここんちの飼い犬のマロです。
 本名は 「マロン」 ですが、いつしか、ご主人様の勘違いで通称 「マロ」 と呼ばれています。
 ※(当ブログ、2014年4月23日『本名があった!』参照)

 チワワのオス、8才。
 まー、人間でいえば50代後半のオッサンです。
 だから、ご主人様とは気が合うというか、なぐさめ合っているというか、とにかく家族の中では一番一緒にいる時間が多いのは、確かです。

 今日は、そのご主人様が外出中なので、ちょこっとパソコンを拝借しています。
 (デヘヘ…、久しぶりにキーボードを叩くので、肉球がうずきます)


 さて、今日は何について書きましょうか?
 やっぱ、ご主人様のことからでしょうな。

 めっきり、やせたと思いませんか?
 なんでも、この半年で10㎏以上、体重が減ったらしいですよ。
 で、やせた理由について、まわりの人たちには、「晩酌をやめたから」 なーんて言っていますが、あれはウソです!
 “やめた” のではなく、“やめさせられた” のであります。

 奥様は、それはそれは怒るとコワ~イお人ですからね。
 我が家は、かかあ天下を絵に描いたような家庭なんです。

 「毎日飲むお金があるなら、その分を家に入れてください!」
 とかなんとか、叱られていましたもの。
 そこでご主人様が、ガツーンと奥様に言い返すのかと思ったら、
 「ああ、わかった」
 ですって(ナサケナイ)。

 でもね、本当に家庭内禁酒を守ったのは、最初の1ヶ月くらいですよ。
 いきなり4~5㎏も体重が減ってしまったものだから、あわてて酒を飲み出してましたもの。
 もちろん、奥様にはナイショで、陰でコソコソとね。

 オイラ、いっつも一緒にいるでしょ。だから、ご主人様の行動を良く見ているんですよ。
 寝たふりして、そーっと薄目を開けてね。

 今日も、昼間から堂々とビールを飲んでいましたよ。
 家にはオイラしか居ないと思って、安心しているんですね。

 ま、お互い中年の男同士、これからも見て見ないふりをして差し上げます。


 おっと、ご主人様が帰って来られましたよ。
 では、みなさん。また!

 くれぐれも今日のことは、ご主人様にはナイショですぞ。
 よろしく、ワン!
   


Posted by 小暮 淳 at 18:19Comments(2)マロの独白