2015年06月20日
マロの独白③ らせん階段
こんにちワン! マロっす!
ここんちの飼い犬、チワワのオス、8才です。
まいど~、またまた登場です。
(最近、オイラのファンが増えているみたいで、うれしいっす)
今日も1日、ご主人様がいないので、こっそりパソコンを拝借しようと思っていたのですが……
実は! ご主人様にはバレていました(当然だよね。ご主人様のブログなんだから)。
先ほど、ご主人様が、着替えを取りに、一時帰宅したのであります。
そうなんです。ご主人様は今週もご両親の介護のために、実家に泊まり込んでいらっしゃるのですよ。
で、あわてて帰って来るなり、
「おお、マロ! このところ忙しくってブログを書く間がないんだ。頼む! 代わりに書いておいてくれ」
ですって。
しっかり、ご主人様にはお見通しだったんですね。オイラが、いたずら書きしていたこと。
でも、おやさしい方です。怒ったりはしませんでしたもの。
「な、頼んだぞ! イテテテ…」
って、腰のあたりを押さえながら、老人のような格好で家を出て行こうとしました。
「あれれ、どうなさったのですか?」
そう声をかけると、ご主人様はオイラを抱えあげて、
「マロだけだよなぁ~。そうやって、いっつも俺のことを心配してくれるのは」
と、思いっ切り、ほおずりをしながら、事の顛末を話してくださいました。
昨晩のこと。
仕事と介護で、心身ともに疲労困憊していらしたご主人様は、両親を早く寝かしつけて、いつもの酒処へ息抜きに出かけようと考えておりました。
なのに、夕食後の晩酌を済ませても、なかなか父上が寝てくれなかったそうです。
外は激しい雨。
それでも、ご主人様は1分でも1秒でも早く実家を抜け出して、ゆかいな仲間たちが集まる酒処へ行こうと、気がせいていました。
やがて、2階の電気が消えたので、そーっと部屋をのぞき込み、父上の寝姿を確認したご主人様は、その解放感から、
「ヤッター! では、行ってまいりまーす」
と、階段の途中で小躍りしてしまったようです。
その瞬間、足元が滑り、スッテンコロリン!ドンドンドン! と階段から転げ落ち、腰と背中と腕を強打してしまったとのことです。
ここで、読者のみなさまには、解説が必要となります。
実は、ご主人様の実家は、ご主人様の兄上(建築家) が実験的に建てた、ヘンテコな家なのであります。
(以前、「玄関のない家」 としてテレビのクイズ番組でも紹介されたことがありました)
いわゆる、部屋と部屋をつなぐ廊下がありません。
1階の部屋も2階の部屋も、風呂もトイレも、すべて中庭に面しており、部屋から部屋へ移動するには、そのつど外履きに履き替えなくてはならないのです。
当然、風に吹かれ、雨に降られます。
ですから、1階と2階をつなぐ階段も、もちろん!外階段。
しかも、鉄製のらせん階段です。
あの激しい雨で濡れた階段は、大変滑りやすいのであります。
そんな場所で小躍りをしたご主人様が悪いといえば、それまでなのですが、この時ほど、設計主の兄上を恨んだことはないと、おっしゃっていました。
それでも懲りずに、腰と背中に湿布薬を貼って、雨の街へ出かけて行ったそうであります。
さぞかし、痛々しいお姿だったことでしょうね。
と、いうことで、本日は、自称、ご主人様の一番弟子、飼い犬のマロが代筆しました。
今後も、よろしくワン!
Posted by 小暮 淳 at 14:51│Comments(2)
│マロの独白
この記事へのコメント
待ってました、マロくん!介護で腰を痛めたのかと思いました…。
お大事になさってくださいね。とお伝え下さいませ。それにしても、興味津々な建物。マロくんは行ったことある?
お大事になさってくださいね。とお伝え下さいませ。それにしても、興味津々な建物。マロくんは行ったことある?
Posted by 優・寛の母さん at 2015年06月21日 01:04
優・寛の母さんへ
こんにちワン!
もちろん、行ったことありますよ。
でも、ご主人様の父上も母上も、お元気だったころですから、だいぶ昔ですけどね。
チビ助のオイラには、あの、らせん階段は、のぼれませんでした(ちょー、コワイっす)。
こんにちワン!
もちろん、行ったことありますよ。
でも、ご主人様の父上も母上も、お元気だったころですから、だいぶ昔ですけどね。
チビ助のオイラには、あの、らせん階段は、のぼれませんでした(ちょー、コワイっす)。
Posted by 小暮 淳
at 2015年06月21日 13:37
