2011年12月09日
猿ヶ京温泉 「仁田屋」
国道17号の関所前の信号から、“湯の町” へ入って、最初に迎えてくれる旅館が「仁田屋」 です。
平成2(1990)年にリニューアルした和風旅館ですが、それ以前は先代がスキー民宿をやっていました。
当然、創業は赤谷湖の完成以降(昭和30年代) ですが、林家は昔より屋号を 「仁田」 といい、代々この地に暮らす旧家であります。
それゆえ、こんな伝説が残されています。
一人の旅の僧侶が、一夜の宿を求めて仁田に立ち寄った。
おばあさんは 「うちでよろしければ」 と言って、僧侶を家に上げて、手足を洗う手桶にそばをゆでた湯を入れて持ってきた。
「なぜに、そば湯を私に?」
と僧侶が不思議に思い問うと、
「この村は水が不足しているので、このお湯を使ってください」
と言った。
僧侶は、親切にもてなしてくれたお礼に、三日三晩祈り、屋敷の近くに水を出してくれたという。
この泉は 「空海の枝先の水」 と呼ばれ、最近まで猿ヶ京の人々の生活用水として利用されていたといいます。
宿に着くなり、そんな話を3代目主人の林繁利さんから聞きました。
ご主人と女将の清子さんは、とにかく明るくて元気いっぱいの夫婦です。
宿の歴史からネットの話まで、お茶を飲みながら延々と話し込みました。
突然、女将が僕にケータイを向けて、
「はい、小暮さん。チーズ!」
パシャリ!
えっ、え? なんですか?
「ブログに載せてもいいですか?」
とご主人。
なんでも、旅館のホームページに、取材をされたことを載せるんだそうです。
「別にいいですよ」
と言ったものの、取材にきて取材されているようで、ヘンな感じです。
で、「仁田屋」 のホームページを検索して、ブログを見てみると・・・
ぎゃ~~っ!
しっかり、本当に僕の写真が載っているではありませんか!
それも二日酔いのボケ顔で・・・
でも、しっかり僕の新聞連載のことも書いてくれているし、このブログまでリンクをはってくださっていました。
ご主人、女将さん、ありがとうございます。
※ボケ顔で取材をしている僕を見てみたい方は、ぜひ「仁田屋」のHPブログをご覧ください。
カメラマンのK氏も撮影風景を、しっかり逆撮りされています。
Posted by 小暮 淳 at 21:09│Comments(4)
│温泉地・旅館
この記事へのコメント
お久しぶりです。いつもブログは拝見させていただいておりましたがコメントする時間がなくて・・・・・・・
今日は仲良しの仁田屋旅館さんでしたのでコメントを。そのような歴史と旧家とは知らず、先日もでんでこ座三国館で大衆演劇を鑑賞した後にお風呂いただいてまいりました。「じっちゃん、今日もお湯バッチグーです」などとタメ口で話したり「しげちゃん写真撮って~」「あの役者はどうのこうの。今回は当たりだったよ~」とまったく物おじせず(図々しく)仁田屋さんで過ごしてきました。四万温泉の積善館さんも好きですが仁田屋さんは親戚の家に遊びに行ったような錯覚というか温かさがあり猿ヶ京温泉の中で一番好きです。温泉も良いけれど、女将のきよさんが大好きですね。あと湯守をしているジッチャンのこだわりのお湯。お風呂いただきましたか?仁田屋さんのお湯は身体も心にもじんわり効く良いお湯ですよね。
今日は仲良しの仁田屋旅館さんでしたのでコメントを。そのような歴史と旧家とは知らず、先日もでんでこ座三国館で大衆演劇を鑑賞した後にお風呂いただいてまいりました。「じっちゃん、今日もお湯バッチグーです」などとタメ口で話したり「しげちゃん写真撮って~」「あの役者はどうのこうの。今回は当たりだったよ~」とまったく物おじせず(図々しく)仁田屋さんで過ごしてきました。四万温泉の積善館さんも好きですが仁田屋さんは親戚の家に遊びに行ったような錯覚というか温かさがあり猿ヶ京温泉の中で一番好きです。温泉も良いけれど、女将のきよさんが大好きですね。あと湯守をしているジッチャンのこだわりのお湯。お風呂いただきましたか?仁田屋さんのお湯は身体も心にもじんわり効く良いお湯ですよね。
Posted by 草津っ娘? at 2011年12月09日 22:02
草津っ娘?さんへ
いゃあ~、お久しぶりです。
さみしかったですよ!
もちろん、湯には入りましたよ。
それも、女風呂です!(撮影のため)
女風呂には、「亀甲竹」 という、黄門様の杖のような竹が植わっているのを知ってましたか?
来秋出版予定の次回本では、その大衆演芸も取材して書きたいと思っております。
いゃあ~、お久しぶりです。
さみしかったですよ!
もちろん、湯には入りましたよ。
それも、女風呂です!(撮影のため)
女風呂には、「亀甲竹」 という、黄門様の杖のような竹が植わっているのを知ってましたか?
来秋出版予定の次回本では、その大衆演芸も取材して書きたいと思っております。
Posted by 小暮 at 2011年12月10日 00:49
露天風呂の竹は知っていましたが名前までは知りませんでした。しかも女性の方にしかないということは、毎回、贅沢な時間を露天風呂で過ごせたはず!?実は草津温泉の湯温に慣れている私は温く感じて滅多に露天に行かないのです。次回はぜひとも露天風呂に入ろうかな?と思っております。それから大衆演劇は年内20日までの公演になるそうで来年の日程はまだ聞いていません。年内に小暮さんが行かれるようでしたら日にちを合わせて行ってみたいですが・・・・・・・
Posted by 草津っ娘? at 2011年12月10日 13:22
草津っ娘?
残念ながら猿ヶ京温泉の年内取材は、もうありません。
来年1月の中旬より、取材を開始いたします。
大衆演劇の取材も、来年の巡業ケジュールを見てから決定します。
残念ながら猿ヶ京温泉の年内取材は、もうありません。
来年1月の中旬より、取材を開始いたします。
大衆演劇の取材も、来年の巡業ケジュールを見てから決定します。
Posted by 小暮 at 2011年12月11日 13:31