2024年03月12日
倉渕川浦温泉 「はまゆう山荘」➄
塚越育法支配人に、初めてお会いしたのは15年前のこと。
平成21(2009)年9月、拙著 『ぐんまの源泉一軒宿』(上毛新聞社) の初版が発行された年でした。
その年の3月、「群馬県内に新たな温泉地が誕生」 という知らせを受け、急きょ、取材に行き、著書に追加掲載した記憶があります。
「はまゆう山荘」 は、昭和62(1987) 年5月に神奈川県横須賀市の保養施設 「横須賀市民休暇村」 として開館しました。
施設名は、横須賀市の花 「浜木綿(ハマユウ)」 に由来します。
(なんで横須賀市なのかについては、拙著をお読みください)
もちろん、この時は、まだ温泉宿ではありません。
きっかけは、平成18(2006) の市町村合併でした。
旧倉渕村は高崎市になり、施設も高崎市の所有となりました。
これを機に、温泉の掘削をし、新たに 「倉渕川浦温泉」 としてリニューアルオープンしました。
塚越さんは、施設の開館時から勤務してきた生え抜きの支配人です。
当時、温泉が湧いた喜びを、こう語っていました。
<「以前は軽井沢をはじめ、周辺観光地への拠点としての利用客が多かったのですが、温泉が湧いてからは湯を目当てにくる方が増えました。ナトリウム・カルシウム塩化物・硫酸塩と三種混合の湯は、成分が濃いわりには浴感がやわらかく、肌がツルツルになると大変好評です。」>
(月刊 「Deli-J」 2009年10月号 『源泉巡礼記』 より)
時はめぐり、昨年は泉質が変わったということで、テレビの取材でお会いしました。
“県内唯一の含鉄泉”
その喜びを語る塚越さんを、僕がリポートしました。
そんな勤続37年になる 「はまゆう山荘」 の生き字引、塚越支配人が今月15日で定年退職を迎え、一線を退くという記事が地元紙に大きく掲載されました。
写真の塚越さんは、いい笑顔をしています。
勤め上げた満足そうな笑顔です。
長い間、大変お疲れさまでした。
そして、お世話になりました。
ありがとうございます。
Posted by 小暮 淳 at 12:09│Comments(2)
│温泉地・旅館
この記事へのコメント
石造りが豪華で、異国に居る気分になりました。海軍カレーをお土産に買ったことを思い出しました。
Posted by まいちゃ at 2024年03月14日 08:52
まいちゃさんへ
泉質が変わってからは、行きましたか?
まだなら、ぜひ一度、県内唯一の含鉄泉を体感してください。
もちろん湯上りには、海軍カレーを!
泉質が変わってからは、行きましたか?
まだなら、ぜひ一度、県内唯一の含鉄泉を体感してください。
もちろん湯上りには、海軍カレーを!
Posted by 小暮 淳
at 2024年03月14日 10:11
