2015年05月16日
鎌田温泉 「梅田屋旅館」④
昨日は、8ヵ月ぶりに鎌田温泉(群馬県利根郡片品村) の 「梅田屋旅館」 を訪ね、泊まってきました。
といっても取材ではありません。
だからといって遊びでもありません。
仕事の一環であります。
いわゆる “お泊り会議” というやつです。
会議とは、必ずしも会議室でするものではありません。
ましてや、みんなで鹿爪らしい顔をしながら、ウンウンうなりながら行うものでもありません。
のんびり温泉に入って、まずは湯上がりのビールでノドを潤してから、山菜などの山の幸を地酒と共にいただきながら、「やあやあ」「どうもどうも」 などと酌をしながら、「で、どういたしますか?」 なんてテーマを切り出す会議があっても良いのであります。
ということで、昨晩は新刊 『尾瀬の里湯』(上毛新聞社) の制作に係わった出版担当者、編集責任者、ディレクター、そして著者の僕が集まって、本の完成を祝う打ち上げ会を兼ねて、次回作の企画会議が秘密裏に行われたのであります。
「梅田屋旅館」 の創業は明治44年。
100年以上の歴史を持つ、街道きっての老舗旅館であります。
宿に着くと、4代目女将の星野由紀枝さん、5代目主人の修一さんと常務の武志さん兄弟が出迎えてくれました。
まずは、昨年、本の取材でお世話になったことへの礼を述べ、また本に掲載されたことへの礼を述べられ、部屋に案内されました。
部屋で旅装を解いたら、軽く缶ビールをひっかけて、ひと風呂浴びに露天風呂へ。
下界は汗ばむ陽気ですが、ここは、涼やかな高原の風が吹いています。
やがてメンバーが揃い、夕食をとりに中広間へ。
ご存知、ここは、故・立川談志師匠がふすまに書いた落書き(?) が残されている間であります。
<何ィ俺は素面だァ この野郎人生を 何だと思ってやんでぇ 人生なんて全て 成り行きだァな>
ん~、何度眺めても迫力のある書であります。
そして、なんとも師匠らしい飾らない直球なお言葉。
「カンパ~イ!」
「お疲れさまでした」
「また次回作もよろしくお願いします」
と、ゆる~い流れの中で、企画会議が始まったのでありました。
もちろん、師匠の言葉にあやかって、“成り行き” まかせの会議です。
でもね、一晩過ごして、朝を迎えてみると、ちゃーんと次回作の方針が固まっているのであります。
さすが、みなさん、モノづくりのプロであります。
ということで、また1年間、よろしくお願いいたします!
Posted by 小暮 淳 at 15:03│Comments(0)
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