2015年10月04日
藤岡温泉 「藤岡温泉ホテルリゾート」④
<藤岡市内といっても上日野は、山深い清流の里。鮎川沿いの谷をクネクネと車で走ること約30分。 「この道で間違いないのだろうか?」 と、いささか不安が脳裏をよぎるころ、ホテルの誘導看板が見えてきた。> ( 『新ぐんまの源泉一軒宿』 より)
藤岡温泉を訪ねるのは、今回で5回目だというのに、やはり今回も 「通り過ぎてないよなぁ~」 と不安になってしまいました。
それほどに深い深い山の奥に、ホテルはあります。
実際に、なかなかたどり着けなくて、引き返してしまう人もいるとのこと。
それゆえ、たどり着いたときの喜びは、ひとしおというものです。
藤岡温泉は、訪ねるたびに、何かが変わっているのであります。
平成4年までは、現在の別館と今はない温泉センターだけで営業をしていました。
その頃は、温泉名は「ひの谷温泉」。
施設名を 「あずさの湯」 といいました。
平成7年にホテルが完成し、温泉名を 「藤岡温泉」 に改名。
当時の施設名は、「藤岡温泉ホテル」 でした。
平成23年に経営会社が替わり、「藤岡温泉ホテルリゾート」 として生まれ変わりました。
ただ、オープン当初から変わらないものがあります。
それは、源泉!
pH値9・8という強アルカリ性のトロンとした“ツルツル”“スベスベ” の湯です。
かつて僕が、「群馬三大ツルスベ温泉」 の1つに命名したことがあるほどです。
その湯は、今回も健在でした!
いえいえ、さらにパワーアップしたようにさえ思えます。
初めて体験するする人は、桶で湯をすくい、かけ湯をしただけで、「あっ!」 と驚かれるはずです。
体を流れる液体は、もはや湯ではなく、オイルのよう。
ゆっくりと肌を落ちる浴感は、まず他では味わえないと思います。
以前、僕が講師を務める温泉講座で訪れたときのこと。
ある受講生が、湯舟で自分の体をさすりながら 「まるでウナギを触っているようです」 と言って笑ったことを思い出します。
それほどに、初めて入浴する人には、衝撃的な温泉なのであります。
で、今回も、何かが変わっていました。
それは・・・
「ええ、加水を止めたんですよ。たぶん、そのせいだと思います」
と支配人の河辺隆夫さん。
そうです、パワーアップしたように思えたのは、僕の気のせいじゃなかったのです!
まだ未体験の人は、とりあえず体験してみてください。
また体験済みの人でも、よりパワーアップした浴感を体感してみてくださいな。
Posted by 小暮 淳 at 21:20│Comments(0)
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