2023年11月22日
空より青い四万ブルー
僕は2009年4月からNHK文化センターのカルチャースクール 「野外温泉講座」 の講師をしていました。
10年以上も続く人気講座でしたが、コロナの影響で2020年1月の開講を最後に休講となりました。
この講座では、バスに僕が同乗して群馬県内外の温泉地を日帰りでめぐっていました。
あれから約4年近い月日が流れました。
「野外温泉講座」 は依然休講中ですが、新たな野外講座が誕生したのです。
それは、「出前講座」。
ということで昨日、群馬県立歴史博物館 「友の会」 主催による出前講座 「温泉ライターに学ぶ 『四万温泉あれこれ』」 が開催されました。
バスは高崎市の県立歴史博物館を出発。
前橋駅を経由して一路、中之条町の四万温泉へと向かいました。
僕は前橋駅よりバスに乗り込み、車中では四万温泉大使として、また中之条町観光大使として、四万温泉の歴史や文化、温泉の泉質について、話をさせていただきました。
たとえば、なぜ、四万温泉は、“三万” でも “五万” でもなく、“四万” なのか?
長年、取材を続けてきてたどり着いた謎の推理を披露しました。
参加者らは、「へー!」 と感嘆の声をもらしていました。
一行は最初の目的地、奥四万湖へ。
湖畔の駐車場では、四万温泉協会の事務局長が直々に、出迎えてくれました。
そして参加者には、パンフレットや四万オリジナルグッズなどを進呈。
袋の中には、本日の講師の著書 『あなたにも教えたい四万温泉』(上毛新聞社) が入っていました。
(僕の袋にも入っていたので、しっかりといただいてきました)
ここから事務局長の先導のもと、四万観光ツアーの始まり始まり!
奥四万湖のダムサイトの上に立った途端、歓声が上がりました。
青い、青い、目が覚めるようなコバルトブルー色した湖水が、眼下に広がります。
これが、吉永小百合さんのCMでも話題になった “四万ブルー” であります。
エメラルドグリーンの湖水は、ときどき見かけますが、真っ青の湖水は大変珍しいとのこと。
天気にも恵まれ、この時期にしては風もなくおだやかなポカポカ陽気です。
事務長いわく、「朝方は吹雪いていたんですよ。みなさんは持ってらっしゃいますね」
まさに、日頃の行いの賜物であります。
では、なぜ奥四万湖の水は、こんなにも美しい青色をしているのでしょうか?
純粋な水は本来、無色透明です。
その水に銅イオンやコバルトイオンなどの物質が溶け込んでいると、青く見えるといいます。
しかし分析の結果、四万の水には “青く見える物質” は含まれていませんでした。
では、なぜ?
なんとも神秘的な湖であります。
奥四万湖を見学した一行は、県内最古の木造建築である日向見薬師堂へと向かいました。
その後、老舗旅館にて昼食と入浴を楽しみ、帰路へと着きました。
終日、天気に恵まれた絶好の出前講座日和でした。
参加してくださったみなさん、大変お疲れさまでした。
また次回、温泉旅に出かけましょうね!
Posted by 小暮 淳 at 10:11│Comments(0)
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