2017年01月07日
キャンセルの功名
ピンチをチャンスに換える!
なんていうと、まるでビジネス書か自己啓発本に出てくる言葉のようですが、結果、ピンチが転じてチャンスが到来することは、ままあることです。
特に僕のような人生設計のないままに、行き当たりバッタリの無頼派を気取っている人間には、この “土壇場の神様” の救いに助けられることが多いのです。
もう、何年も前のことですが、某地元紙で連載の企画が進んでいました。
第1話の取材も終えて、原稿も書き上げていました。
あとは、掲載日を待つのみというときです。
突然、「連載は中止となりました!」 との担当者からの連絡。
理由は、記事内容が幹部の考えとそぐわなかったようです。
「だったら、最初っからオレなんかに依頼すんなよ!」
と息巻いたところで、元の木阿弥。
覆水盆に返らず、であります。
「ああ、またやっちまった……」
自分を曲げられない性格が、またしてもアダとなりました。
ところが、数日後のこと。
まったく似たような企画の連載話が飛び込んで来たのです。
しかも、今度は大手新聞社からの依頼です。
しかも、週刊連載!
到底、地元紙の連載が始まっていたら、受けられなかった仕事です。
まさに “キャンセルの功名” であります。
今年も年明け早々、仕事が1本、キャンセルになりました。
その日まで、あと1週間というドタキャン(土壇場キャンセル) です。
ところが今回も、土壇場の神様はいました。
キャンセルを受けた電話から、わずか2時間後です。
「あけましておめでとうございます。急で済みませんが、来週の○曜日なんて空いてませんよね?」
僕が世話になっている某団体職員から電話が入りました。
急きょ、決まったイベントへの招待です。
その日が、ドンピシャ! 2時間前にキャンセルで空いた日だったのです。
またしても、キャンセルの功名であります。
捨てる神あれば拾う神あり、人生は実に良くできているのです。
みなさんの身の回りにも、ピンチをチャンスに換えてくれる土壇場の神様が必ずいるはずです。
でも、神様には前髪しかないといいます。
後ろ髪がないので、過ぎ去ってからでは、つかめないそうです。
あしからず!
Posted by 小暮 淳 at 11:03│Comments(0)
│つれづれ