2020年12月22日
匿名の牙
天網恢恢疎にして漏らさず
「こうでなくっちゃ、いけない」
思わず、心の中で叫びました。
今年5月、プロレスラーの女性がSNSで誹謗中傷された後に死去した問題で、警視庁捜査1課はツイッターで中傷する投稿を繰り返したとして、侮辱容疑で、大阪府の20代の男性を書類送検することにしました。
侮辱容疑?
ちょっと軽くないですか?
僕同様に、そう思った人も多いはずです。
脅迫罪、もしくは名誉毀損罪なのでは?
もちろん捜査1課も名誉棄損容疑を視野に捜査を始めたらしいのですが、「死ね」 「消えろ」 などの抽象的な暴言では同容疑を成立させることはできなかったようです。
そこで刑の軽い侮辱容疑に切り替え、悪質な投稿を繰り返した男性1人について立件したとのことです。
プロレスラーの女性の死後、中傷した投稿やアカウントそのものが相次いでSNSから削除されていました。
そこで捜査1課は、一定期間のページを復元できるソフトを使って投稿内容を確認し、中傷が疑われる約600アカウントの約1200件の投稿を抽出。
この中から過激な内容を複数回書き込んでいた男性について、特に悪質として刑事責任を問う必要があると判断しました。
まさに、「天網恢恢(てんもうかいかい)疎(そ)にして漏(も)らさず」 であります。
子どもの頃、オフクロに良く言われた 「人が見てないところで悪さをしても、お天道様が見ているんだからね」 という言葉通りの結末になりました。
“匿名の牙” は、いずれ、へし折られるのです。
改めて、木村花さんのご冥福をお祈りいたします。合掌
Posted by 小暮 淳 at 11:04│Comments(0)
│つれづれ