2023年02月09日
願いが叶う確率
♪ 思っている事と やっている事の
違う事へのいらだちだったのか
だから僕は自由さをとりもどそうと
自分を軽蔑して 自分を追い込んで ♪
(吉田拓郎 「まにあうかもしれない」 より)
動悸、息切れ、めまい、頭痛、肩こり、腰痛、耳鳴り、関節痛……
若い頃には一切無縁だった症状が、還暦を過ぎてから体のそこかしこに現れるようになりました。
「動悸、そんなのしょっちゅうだよ」
「耳鳴り? ああ、今も鳴ってるよ」
同世代の友人に話せば、似たような応えが返ってきます。
老化は “百害あって一利なし” なのか?
いえいえ、歳を重ねて良かったこともたくさんあります。
僕が感じている老いることの最大のメリットは、“願いが叶う確率がアップした” ということです。
当然のことかもしれませんが、生きている年月が長ければ長いほど、チャンスの到来も多くなります。
しかも若い頃に、叶うか叶わないか分からず無我夢中でバラまいてきた 「夢の種」 が、今になって思わぬきっかけで発芽することもあります。
そんなとき、「ああ、人生って無駄がないな~」 と、つくづく生きることの妙味を感じるのです。
冒頭の吉田拓郎さんの歌詞の中にある一節。
<思っている事と やっている事の 違う事へのいらだち>
誰もが若い頃に抱くジレンマです。
この歳になって振り返れば、経験も素地もないのですから、合致するわけがありません。
でも若さの魅力は、無知を承知で突っ走れるパワーです。
やがて知恵が付き、<思っている事と やっている事> のかけ引きをするようになります。
そして、合わない帳尻を無理やり合わせ、“できなかった事” の言い訳を考えるようになります。
それが!
ふと、最近、気づいたのです。
「あっ、今やっている事が、あの頃思っていたことに近づいてきた」
ってね。
そして、こんなことも思います。
「ああ、俺って、これがしたかったのかもしれない」
すべて、歳を重ねた今だから感じることです。
だから、もし、あの頃の自分に会えたなら、こう言ってあげたいのです。
「大丈夫、今やっていることが将来、必ず、やりたいことになるから」
ということは、今やっていることが70代、80代の “願いが叶う確率” を上げるということなんですね。
たとえ今は、思っている事と、やっている事が違っていたとしても……
コツコツと続けていきたいと思います。
Posted by 小暮 淳 at 12:09│Comments(0)
│つれづれ