2015年07月01日
磯部温泉 「ホテル 磯部ガーデン」
♪ 舌切雀のお宿~ ホテル 磯部ガ~デン ♪
ついつい僕らの世代だと、テレビやラジオから頻繁に流れていたCMソングが口をついて出てしまいます。
西上州の名湯といえば、磯部温泉。
そして磯部温泉といえば、その歴史と規模、知名度からして、やっぱり 「磯部ガーデン」 です。
磯部温泉の開拓者といわれる大手万平(詩人、大手拓次の祖父) が明治時代に創業した 「鳳来館」 が無き今は、その一族の流れをくむ 「磯部館」(大正2年創業) と別館(昭和11年創業。現在の磯部ガーデン) に、まずは話を聞くのが一番!
ということで、昨日から泊り込んで、2軒の旅館を取材してきました。
6代目女将で会長の櫻井丘子さんと、息子で社長の太作さんにお会いして、2日間かけて、じっくりと磯部温泉の歴史について話を聞いてまいりました。
ん~!面白い!
聞けば聞くほど、のめり込んでしまうのが温泉の歴史というものです。
磯部温泉の開湯は、天明3年(1783) の浅間山の大噴火により噴出したといわれていますが、ところが、それ以前の万治4年(1661) の日付けがある絵図に温泉記号が記入されていることが発見されました。
これが磯部温泉が 「温泉マーク発祥の地」 といわれるゆえんです。
当時は、「塩の窪」 と呼ばれていたようです。
地名のとおり、くぼ地に湧いた塩辛い泉であります。
その泉質は、時代を経た現在でも変わっていません。
塩分が濃厚なため、各旅館では加水して使用されていますが、それでも、かなりの塩辛さを保っています。
温泉好きには、温泉の話がつきないものです。
それを知ってか、太作さんは僕の質問に対して、「あっ、待ってください。それなら確か……」 と言って、そのたびに席を立ち、資料を探して持ってきてくれました。
「磯部誌」 「磯部温泉誌」、さらには大手家と櫻井家の関係を記した家系図や貴重な資料まで貸してくださいました。
本当に、ありがとうございます。
すでに、もう夢中になって読んでおります。
今後、磯部温泉の全旅館をめぐりながら、その歴史や魅力を紐解いていきたいと思います。