2025年01月31日
湖底に消えた2つの温泉地
<猿ヶ京温泉の名は、昭和三十一年に相俣ダムが出来、生井部落が湖底に沈み赤谷湖が出現した時に正式にその名を温泉の名に付けられたものである。>
( 『猿ヶ京温泉史』 より)
かつて赤谷湖(あかやこ)の湖底を流れていた赤谷川の渓谷には、「湯島(ゆじま)」 と 「笹の湯」 という温泉がありました。
ダムの完成により、赤谷川はせき止められ、渓谷にあった2つの温泉地は湖に水没しました。
「湯島」 にあった桑原館、長生館、見晴館と、「笹の湯」 にあった相生館は、代替地として現在の場所へ移転。
新たな源泉を掘削して、猿ヶ京温泉として生まれ変わりました。
その後、“旧四軒” と呼ばれた老舗旅館のうち、見晴館と相生館は廃業。
現在は、猿ヶ京ホテル (旧・桑原館) と長生館のみが営業を続けています。
ということで猿ヶ京ホテル (旧・桑原館) と長生館を訪ね、現主人らに話を聞いてきました。
すると……
資料等では知り得なかったダム建設に翻弄された旅館の苦悩や、その後の温泉地再生への道のりを知ることができました。
“湯の数だけ歴史があり、宿の数だけ物語がある”
のだと、つくづく感じた取材でした。
今回、取材に同行してくれたのは群馬テレビのディレクターと放送作家の2名。
これより台本の制作にかかり、来月ロケ、3月にはオンエアーされる予定です。
詳細は追って報告します。
お楽しみに!
Posted by 小暮 淳 at 11:16│Comments(3)
│温泉雑話
この記事へのコメント
いつの日か、ガラメキ温泉も深いお話も特集して頂けたら、、と熱望です!
Posted by 倉賀野のT at 2025年01月31日 12:34
倉賀野のTさんへ
ガラメキ温泉については、新聞社、テレビ局に提案しましたが、自衛隊の演習所敷地内ということで、取材の許可が下りませんでした。あしからず。
ガラメキ温泉については、新聞社、テレビ局に提案しましたが、自衛隊の演習所敷地内ということで、取材の許可が下りませんでした。あしからず。
Posted by 小暮 淳
at 2025年01月31日 23:02

そうでした。自衛隊ですもんね。
ガラメキ温泉、、歴史があるだけに残念ではありますが。
3月の楽しみにしています!
ガラメキ温泉、、歴史があるだけに残念ではありますが。
3月の楽しみにしています!
Posted by 倉賀野のT at 2025年02月01日 04:59