2024年08月19日
温泉知恵熱
毎度、孫ネタで恐縮です。
というのも、この夏、孫のKを温泉に連れて行ってやったら、温泉熱に火がついてしまったのです。
(過去ブログ 「K&Gの真夏休み」 シリーズを参照)
「今度、いつ行くの?」 「早く次の温泉に行こうよ!」 「群馬の温泉は、全部行くことに決めたんだから」
と、彼からの催促が止まりません。
ということで、仕方なく、子供だましに近場の日帰り温泉に連れて行くことにしました。
「これから行く温泉も、ジイジの本に載ってる?」
「載ってない」
「なんで?」
「温泉地じゃないから」
「えっ、温泉じゃないの!?」
「そうじゃない。温泉だけど温泉地じゃないんだよ」
温泉地とは、宿泊施設のある温泉のことです。
よって平成以降に誕生した日帰り温泉は、温泉施設ではあるけれど、温泉地としてはカウントしません。
基本、僕は温泉地を取材しています。
(稀に編集の都合により取材・掲載する場合もあります。拙著 『西上州の薬湯』 や 『ぐんまの里山てくてく歩き』 など)
それでもKは、連れて行った日帰り温泉施設に満足してくれたようで、一丁前に湯舟の中で感想を述べていました。
「ジイジさ、この間の温泉は、もっとヌルヌルしていたよね」
「ああ、あそこはアルカリ性の温泉だからね」
「アルカリ性?」
「学校で習っているだろう? アルカリ性と酸性について」
「うん」
「そのアルカリ度が高いと、温泉水は片栗粉を溶かしたようにトロリとした浴感になるんだよ」
すると、すぐさまKは、今日の温泉について訊いてきました。
「ここの湯はさ、なめると、しょっぱいよ」
「へぇー、いいところに気づいたね」
「うん、おいしい!」
と言って、またペロリ。
「やめなさい。湯舟の中の湯は汚いから!」
と、たしなめたものの、Kはペロペロと自分の腕をなめています。
「なんで、しょっぱいの?」
「塩化物泉という温泉だからだよ」
「エンカブツセン?」
「そう、塩分を含んだ温泉のことを、そう呼ぶんだよ」
「へー、そうなんだ。ジイジといると勉強になるね。さすが、温泉博士!」
とかなんとか孫におだてられ、湯上りに、ソフトクリームをおごらされることになってしまいました。
帰りの車中にて。
「次、どこへいく?」
「今日は、もう行かないよ」
「今日じゃなくて、今度は、どこの温泉に連れてってくれるのさ?」
「どこがいいかな……、考えておくよ」
「草津温泉は、最後でいいからね」
「なんで?」
「だってジイジは言っていたじゃないか! 草津のお湯は刺激が強いから肌の弱い人には向かないって!」
「うん、言ったかもな」
「僕はアトピーで肌が弱いからさ。草津は一番最後に取っておくんだ」
いやはや、なんともであります。
カエルの孫は、オタマジャクシからカエルになろうとしているのでしょうか?
ま、将来が楽しみであります。
Posted by 小暮 淳 at 12:40│Comments(3)
│温泉雑話
この記事へのコメント
将来は群馬の温泉博士でしょうか。カエルの孫もやはりカエル?
末が楽しみですね。
末が楽しみですね。
Posted by おー at 2024年08月19日 13:31
パッと思い付いたのは駅チカの茶褐色のところかな?と。合っているか違っているか(*_*)
これからは毎月
お孫さんとの湯巡りが待っているようですね(^^)
じいじ、頑張って!!
これからは毎月
お孫さんとの湯巡りが待っているようですね(^^)
じいじ、頑張って!!
Posted by みわっち at 2024年08月19日 22:02
おーさんへ
どうなんでしょうか?
話を聞くと、他にも興味のあることが、いくつもあるようです。
ジイジとしては、静観するしかありませんね。
みわっちさんへ
もう少し北の、赤城の麓の温泉です。
シニア割引で、310円で入れるもので(笑)
それにしてもKの温泉熱には、困ったものです。
どうなんでしょうか?
話を聞くと、他にも興味のあることが、いくつもあるようです。
ジイジとしては、静観するしかありませんね。
みわっちさんへ
もう少し北の、赤城の麓の温泉です。
シニア割引で、310円で入れるもので(笑)
それにしてもKの温泉熱には、困ったものです。
Posted by 小暮 淳
at 2024年08月19日 22:57
