2014年01月16日
八束山の怪
今日の上毛新聞23面に、奇妙な記事を見つけました。
<高崎・八束山>
<案内テープ連続被害>
<いたずらか はぎ取り>
八束山(やつかやま) の標高は452.3メートル。
旧吉井町(高崎市) にある 「吉井三山」 の1つです。
僕の著書 『ぐんまの里山 てくてく歩き』(上毛新聞社) でも、紹介しています。
<その姿が牛が横になった形に似ている牛伏山。山容が女性の寝姿に似ていることから別名 「多胡美人」 とも言われる朝日岳。そして2つの山の中央にそびえる八束山だ。>
国指定特別史跡 「多胡碑(たごひ)」 に書かれている羊太夫(ひつじだゆう) の居城と伝えられていることから、地元では 「城山」 の名で親しまれている里山です。
で、その八束山の登山道の樹木に巻いてある道案内のテープ約100個が、何者かにより、すべてはぎ取られてしまったといいます。
それも、付けても、付けても、はがされて、計3回も被害が続いているとのこと。
これは、ただ事ではありませんぞ!
犯人は、いったい何のために、テープをはがしているのでしょうか?
いたずらにしては、巻くそばから取られています。
それも、昨年の秋以降から短期間に3回です。
はがされたテープは、山頂付近に捨てられていたといいます。
これは犯人からの意図的なメッセージを感じます。
まず犯人は、近在の人だと思います。
それもライフワーク的に、八束山を登っている人ですな。
そして、「ここはオレの庭だぞ!」 といった縄張り意識が強い人なんでしょうね。
地元のボランティア団体の方々が、安全のために巻いたテープさえ、「美観を損ねる!」 と考えているようです。
でも犯人さん、あなたも山を愛する人なら分かるでしょうが、あのテープがあるだけで、登山者は安心するんですよ。
低山だからって、遭難しないとは限りません。
いたずらではなく、他にメッセージがあるならば、しかるべき場で意思表明したらいかがですか。
テープをはがした理由を、ぜひ知りたいものです。
と、ここまでは犯人が “人間” であるという想定の話です。
実は、八束山の尾根つづきには浅間山(278m) があり、この山の山頂には 「天狗松」 という大きな老松があります。
その昔、天狗が棲んでいたという伝説が残っています。
もし、犯人が天狗だったとしたら、それこそ、人間たちへの強いメッセージが込められているような気がするのですが・・・
「この山に入るではない!」
ってね。
はたして、この怪事件は、人間の仕業なのか? 天狗からの啓示なのか?
Posted by 小暮 淳 at 20:51│Comments(2)
│著書関連
この記事へのコメント
小倉さま、はじめまして。
てくてく歩きの本、持ってます!
とても重宝しております。
近々、牛伏山に行こうと思ってます。
本に掲載されている地図、コピーして持っていきます(^^)
また、あのような里山巡りの本書いていただきたいなぁー♪
てくてく歩きの本、持ってます!
とても重宝しております。
近々、牛伏山に行こうと思ってます。
本に掲載されている地図、コピーして持っていきます(^^)
また、あのような里山巡りの本書いていただきたいなぁー♪
Posted by ぐんまちゃん at 2014年01月18日 19:35
ぐんまちゃんへ
はじめまして。
本のお買い上げ、誠にありがとうございます。
続編の件、出版元からは再三、話があるのですが、ご存知のように手間ヒマかかる本なので、なかなか書き下ろしというわけにはいきません。
まずは、どこかの雑誌か新聞に連載しないと……。
はじめまして。
本のお買い上げ、誠にありがとうございます。
続編の件、出版元からは再三、話があるのですが、ご存知のように手間ヒマかかる本なので、なかなか書き下ろしというわけにはいきません。
まずは、どこかの雑誌か新聞に連載しないと……。
Posted by 小暮 淳 at 2014年01月19日 01:49