2024年02月24日
なぜかサイゴン
1999年、春。
僕は友人の画家と、ベトナムへと旅立ちました。
2人は互いに、目的を持っていました。
それは、作品を制作すること。
帰国後、彼は個展を開き、僕は著書を発表しました。
『ヨー! サイゴン』
これが著書名です。
あれから25年。
この本は、今も人知れず我が家の使われていない和室に、梱包されたまま積まれています。
というのも当時、この本を出版してくれる所などなく、全額自費による出版だったのです。
販売ルートもなく、彼の個展会場で売ってもらうしかありませんでした。
よって現在も在庫は、すべて僕の手元にあります。
僕は3年前から仲間と、街頭紙芝居というイベントを開催しています。
場所は伊勢崎市の神社境内です。
会場では、ブースを借りて、著書の販売をしています。
温泉や民話の本がメインですが、こっそり、この本も置いています。
でも他の本に比べると、売れません。
たまに僕のコアな読者が、「これを買いに来ました。これで、小暮さんの著書はすべて揃いました」 と買っていくだけでした。
ところが!
ここに来て、異変が起きています。
昨年の秋頃からでしょうか。
来場者が、この本を手に取る頻度が多くなったのです。
そして、買っていく人が増えました。
なんで?
最初は分かりませんでした。
でも先日、理由が分かりました。
「これベトナムの本なの?」
「ベトナム人の友人がいるのよ」
「ベトナムのこと、知りたくて」
そう言っては、買っていくのです。
そうでした!
確か、群馬県内在住の外国人が過去最多になったというニュースがありました。
しかも、その数が県内で一番多いのが伊勢崎市です。
国別では、ベトナム人がブラジル人を抜いてトップになったと聞きます。
ということは、伊勢崎市は “リトル・サイゴン” ?
ベトナム料理の店も増えているといいます。
いつ、どこで、何が起こるか分かりませんね。
そして、どこかで、誰かが見ているということです。
なぜか今、伊勢崎市で僕の本が売れています。
ヨ―! (ベトナム語で 「乾杯」 の意)
ベトナムに興味がある人は、ぜひ、伊勢崎市にいらっしゃ~い!
Posted by 小暮 淳 at 10:27│Comments(2)
│著書関連
この記事へのコメント
ベトナムの波が来てますね。
僕も去年「ヨー!サイゴン」を読んで
ベトナムに行ってみたいと思うようになりました。そうこうしているうちに、伊勢崎にベトナム料理店が増え始めたので、近いうちサイゴンビールを飲んでこようと思います。
僕も去年「ヨー!サイゴン」を読んで
ベトナムに行ってみたいと思うようになりました。そうこうしているうちに、伊勢崎にベトナム料理店が増え始めたので、近いうちサイゴンビールを飲んでこようと思います。
Posted by まいちゃ at 2024年02月24日 17:46
まいちゃさんへ
ご愛読いただき、ありがとうございます。
サイゴンビール、いいですね。
「333」 や 「BGI」 というビールも飲めるのでしょうか?
フォー、コム、バインセオ、チャーゾーも食べてみたいですね。
ご愛読いただき、ありがとうございます。
サイゴンビール、いいですね。
「333」 や 「BGI」 というビールも飲めるのでしょうか?
フォー、コム、バインセオ、チャーゾーも食べてみたいですね。
Posted by 小暮 淳
at 2024年02月24日 22:17
