2024年11月20日
本屋さんへ行こう!
東京都在住の読者 (60代男性) から、こんなことを言われました。
「私はネットでは本を買いません。小暮さんの本も、近くの書店に注文しています」
ありがたいお言葉ですが、彼は、こうも続けました。
「本屋さんを、これ以上、無くしたくないんです」
まさに令和の現在では、街の本屋さんは壊滅的な危機に見舞われています。
希少価値ゆえに、「リアル書店」 なんて呼ばれるほどです。
スマホでピッっと、ネットで便利に簡単に、探している本が手に入る時代です。
街の本屋さんは、駄菓子屋同様、昭和の産物なのでしょうか?
こんなデータがあります。
全国の書店数の推移です。
2003年には20,880店あった書店が、2023年には10,918店と減少しています。
なんと! 20年間で約半分になってしまったのです。
ちょっと計算してみてください。
すると、なななんと! 1日に1.3店のスピードで消滅していることになります。
これにより全国には 「無書店自治体」 というのが発生しています。
いわゆる書店が一軒もない市区町村のことです。
その数、なななんと! 27.9%!
3市区町村に1つは、無書店自治体なのです。
では、なぜ昭和の時代には考えられなかった現象が、平成から令和にかけて急速に進んでしまったのでしょうか?
答えは明確です。
書店で本が売れなくなったからです。
では、なぜ?
ネット販売が主流になったから?
どうも、それだけではないようです。
一番の理由は、「読書離れ」 です。
平成の世から 「活字離れ」 という言葉はありましたが、ついに 「読書離れ」 = 「長文離れ」 が始まってしまったのです。
あるリサーチによれば、「1カ月間に1冊も本を読まない人」 が6割を超えたといいます。
(当ブログの2024年9月20日 「長文を読めない令和人」 参照)
便利だけが原因ならば、ネット販売に移行するだけです。
でも、本自体が売れなくなっているのですから致命的な問題です。
“便利な社会” は、読書自体を “面倒くさいもの” に追いやってしまいました。
ただただ、悲しい現象です。
読んで残そう、紙の本。
みなさ~ん、本屋さんへ行きましょう!
Posted by 小暮 淳 at 11:04│Comments(0)
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