2016年02月18日
無駄な我慢
461人
なんの数字か分かりますか?
群馬県内で昨年自殺した人の数です。
毎日、1人以上の人が、自ら命を絶っていることになります。
この数字が多いのか、少ないのか?
人口10万人あたりの自殺者数で見ると、23・3人で47都道府県中7位。
そう、ワースト上位県なのであります。
県警の発表によると自殺の動機は、トップは健康問題、次いで経済・生活問題、家庭問題、職場問題となっていますが、注目すべきは、40代以上の男性が70%以上を占めている点です。
日本のお父さんは、精神的に病んでいる人が多いといえそうです。
先日、さるテレビ番組で、日本人男性と結婚した外国人妻の討論会なるものを観ました。
すると、全員が全員、夫の口ぐせとして 「しょうがない」 という言葉を挙げていました。
「仕事だからしょうがない」 という言葉で、すべてをあきらめてしまうことに、理解ができないようです。
これに対して外国人妻たちは一様に、「日本人男性は、無駄な我慢をしている」 との指摘を。
これは、お国柄の違いかもしれませんが、とかく日本人は我慢することを美徳と感じている向きがありますからね。
「会社のため」 「家族のため」って。
それに対して、外国人妻たちは 「ファ~イ ジャパニーズ ピープル?」 と首をかしげます。
なかには、「日本に来て初めて “うつ病” という病気があることを知った」 というラテン系の妻もいました。
ことのほか僕は、彼女たちがしきりに発していた 「無駄な我慢」 という言葉に耳を奪われたのであります。
そうか、そうだよな。
我慢には、必要な我慢もあるけど、無駄な我慢だってあるよなぁ~、と深く納得してしまいました。
たぶん、それは自分のためにする我慢と、他人のためにする我慢の違いなんでしょうね。
日本人の自殺者が多いのも、この 「無駄な我慢」 と無関係ではないような気がします。
Posted by 小暮 淳 at 18:23│Comments(0)
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