2017年05月28日
病気と寿命は別のもの
昭和2年(1927) 5月27日生まれのオフクロが、昨日、無事に “卒寿” を迎えました。
ささやかながら、誕生パーティーを開きました。
パーティーといっても、集まったのは両親とアニキと僕の4人だけです。
オフクロの好きなチーズケーキを食べながら、紅茶で乾杯をしました。
「90歳、おめでとう」
「ありがとうございます。とっても幸せですよ」
「まさか、オフクロがこんなに長生きするとはね?」
「本当だね。神様は何で私をここまで生かしてくれたんかね?」
「なんか、意味があるんだよ。きっと」
その意味なら僕もアニキも、とっくに知っています。
“まだ親孝行が足りないから” なのであります。
以前にも何度かブログに書きましたが、オフクロは若い頃から 「病気のデパート」 と親戚から揶揄されるくらい病弱で有名でした。
乳ガン、子宮ガン、脳梗塞、脳出血……と、何度も生死をさまよいながら生きてきた人です。
誰もが短命だと思いながら、今日まで接してきました。
そのオフクロが、卒寿を迎えることができたなんて、奇跡中の奇跡だと、僕とアニキは心底思っています。
「病気と寿命は別ものなんだよ」
これがオフクロの口ぐせです。
決して順風満帆な人生じゃなかったけど、そして今も五体満足な生活じゃないけれど、オフクロはオフクロなりに精一杯生きています。
何よりも毎日ベッドの上で、オヤジや息子たち、孫、ひ孫たちのことを心配してくれています。
「生きているだけで、何もできなくてごめんなさいね」
オフクロの、その言葉が来年も聞けますように……。
もう少し、親不孝な息子でいたいと思います。
Posted by 小暮 淳 at 13:56│Comments(0)
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