2018年03月19日
本の神様
僕は、自他ともに認めるアナログ人間です。
ですから、もちろんケータイは、いまだにガラケイです。
パソコンだって、ブログや原稿を書く以外には、ほとんど使いません。
ワープロ代わりに、使っているだけです。
不便ではないのかって?
どちらかというと、不便を感じるというよりは、不便を楽しんでいます。
分からないことや探し物があるときは、体を使います。
辞書で調べたり、図書館へ行ったり、店をまわったり……
たぶん、ワープロもパソコンもなかった雑誌記者時代に身に付いた、取材方法なんだと思います。
“情報を疑う” クセがあるのです。
聞いた話より、自分の目で見たものを信じるという職業病かもしれません。
本もしかりです。
今の時代、わざわざ本屋へ行かなくても、ネットで欲しい本が届きます。
でも僕にとっては、本を手に入れることも大切ですが、探すことに喜びを感じるのです。
そして、見つけたときの感動!
それは、赤い糸で出会った恋人のようにいとしいのであります。
この数週間、探し続けていた本があります。
小説や文庫本なら、古本屋を回ります。
新刊本は、迷わず書店へ行きます。
資料で使う専門書の類いなら、図書館で調べます。
今回の本は、ちょっと、やっかいでした。
新書なのです。
それもマニアックな歴史物。
新書は種類が多く、新刊ならばいざしらず、何年も前に出版された本となると、すべて揃っている書店は、なかなかありません。
こんなときネットが使えれば、簡単に手に入るんでしょうけどね。
書店を見かけるたびに立ち寄り、新書の棚をのぞきます。
でも、たいていの書店は、そんなに広くスペースを取っていません。
しかも僕が探している本は、少数派の新書だったのです。
だもの、そうそう見つかるわけがありません。
と、と、ところが~!!
あったのです。
昨日、なにげに入った書店に!
以前、来た時は、なかったのにね。
棚に見つけたときは、自分の目を疑い、何度もタイトルを確認しました。
そして、手に取ったときには、全身に鳥肌が立ちました。
「会えた!」
もう、そのままレジに飛んで行き、家に直帰。
一心不乱に読み出し、気が付いたら夕飯も食べずに、一気に読み終えていました。
きっとこれは、神様からの粋なはからいなのですね。
こんな至福をプレゼントしてくれた “本の神様” に感謝であります。
Posted by 小暮 淳 at 14:05│Comments(2)
│つれづれ
この記事へのコメント
もしかしたら
ワタシもネットやスマホは使用してますが、欲しい本はだいたい専門書類なので、書店にわざわざ注文して受け取りに行ってます。
すると、あることに気がつきました。
その本屋さんは、一冊だけでなく二冊注文しているらしく、しばらく本棚にその本が並んでましたね。
最近見ないから売れたのかな?
ワタシもネットやスマホは使用してますが、欲しい本はだいたい専門書類なので、書店にわざわざ注文して受け取りに行ってます。
すると、あることに気がつきました。
その本屋さんは、一冊だけでなく二冊注文しているらしく、しばらく本棚にその本が並んでましたね。
最近見ないから売れたのかな?
Posted by ぴー at 2018年03月20日 09:12
ぴーさんへ
本屋さんって、なぜか落ち着くんですよね。
あの紙とインクの匂い……
思わぬ出合いがあり、衝動買いしてしまう楽しさがあります。
どんなにネット社会が進んでも、本屋さんは不滅です!
本屋さんって、なぜか落ち着くんですよね。
あの紙とインクの匂い……
思わぬ出合いがあり、衝動買いしてしまう楽しさがあります。
どんなにネット社会が進んでも、本屋さんは不滅です!
Posted by 小暮 淳 at 2018年03月21日 12:02