2018年04月22日
救命猫?
それは、愛犬のマロと散歩に出たときのことでした。
我が家のまわりをグルリと一周して、もどると、路上にネコがいました。
それも道路の真ん中で、不自然な格好で、まるで行き倒れのように両手両脚をのぼして横になっています。
「ワン、ワンワン!」
吠えるマロを制して、様子を伺いました。
というのも、すぐ近くに仲間とおぼしき、もう一匹のネコが、心配そうな顔をして、路上のネコを見つめているからです。
「マロ、近づくな!」
リードをたぐり、数十メートル離れたところから、2匹の行動を見守りました。
<どうしたんだい? 具合でも悪いのかい?>
たぶん、もう一匹のネコは、そんなことを言ったのだと思います。
でも、依然、路上のネコは動きません。
<そんなところにいると、クルマにひかれちゃうよ!>
たぶん、そんなことを注意したのだと思います。
でも、路上のネコは、ピクリとも動きません。
次の瞬間です。
もう一匹のネコは、路上のネコに近寄ると、いきなり、首の後ろにガブリと噛みついたのです。
そして、足を踏ん張り、路上のネコを引きずり始めました。
「えっ、えええーーー!!」
見ていた僕とマロは、驚きを隠せません。
「おい、マロ、今の見たか!?」
「ワン」
ついに路肩まで、引きずったのであります。
その間、路上のネコは、まったくの無抵抗でした。
散歩からもどって、1時間ほどして。
外出するため、家の外へ出てみると、すでに2匹のネコはいませんでした。
あれは、なんだったのでしょうか?
脳梗塞で倒れた仲間を、救助していたのでしょうか?
それとも、2匹は親子だったのでしょうか?
道路で、ふざけていた子どもを叱っていたのかもしれません。
それとも、2匹で決めた 「行き倒れゲーム」 で遊んでいる最中だったのでしょうか?
いずれにせよ、クルマにひかれなくて、良かったのであります。
Posted by 小暮 淳 at 17:08│Comments(0)
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