2023年11月17日
先輩の背中
「飯出先生!」
「先生はやめてください。小暮先生!(笑)」
それが僕と飯出さんとの出会いでした。
緊張していたことを覚えています。
だって、あこがれの大先輩と、こうやって酒を酌み交わしながら話ができるなんて、夢のようなひと時でした。
温泉紀行ライター、飯出敏夫さん。
温泉好きなら誰もが、その名を知っていると思います。
僕も駆け出しのライターの頃から、数々の飯出さんの著作を読んで、勉強させていただきました。
近年では70歳の時に日本百名山を完登し、『温泉百名山』(集英社) を出版されました。
僕がお会いしたのは、『続・温泉百名山』 の取材中でした。
群馬の山行中に、温泉宿で合流しました。
古希を過ぎているというのに、その強靭な体力に感服しました。
大病を患ったとは思えぬ精神力にも脱帽です。
何よりも、その酒豪ぶりは惚れ惚れとします。
山から下りて来て、宴会に加わり、翌朝には、また次の山へと向かって行きました。
まさに、フィールドワークを骨子とするライターの鑑であります。
そんな飯出さんの不定期連載が、上毛新聞で始まりました。
「オピニオン21」 です。
このコーナーは、群馬県にゆかりの著名人や各ジャンルで活躍する県民が持ち回りで寄稿するコラム欄です。
実は飯出さんは、群馬県上野村の出身なんですね。
それだけで親近感がわきます。
次回の掲載日は、いつだろうか?
これからも偉大なる先輩の背中を追い続けたいと思います。
Posted by 小暮 淳 at 10:18│Comments(0)
│温泉雑話