2023年01月18日
「群馬といえば温泉」 から 「温泉といえば群馬」 へ
<「群馬といえば温泉」 から 「温泉といえば群馬」 へ>
これは来週、みなかみ町で開催される某企業主催による講演会の演題です。
近年、このテーマで講話をすることが増えました。
では、2つの言葉は、どこがどう違うのでしょうか?
僕は2009年に出版した 『ぐんまの源泉一軒宿』(上毛新聞社) をはじめとして、今日までに10冊の温泉関連本を世に出してきました。
しかも、すべて群馬県の温泉です。
「たった1つの県で、こんなにも温泉の本が出せるんだぞ!」
「それだけ群馬は、すごい県なんだぞ!」
という郷土愛から書きました。
だから最初は、県の観光PRへの不満から始まった実力行使だったのです。
「あれもある」 「これもある」
という割には、結局、他県に秀でたモノなんてねーじゃねーか!
「温泉もあります」
と言われた時に、カチンと来ました。
「温泉も」 だ?
何を言ってるんだ!
「温泉しかないじゃないか!」
でもね、“しか” というのは最強の誉め言葉なんだよ!
すると、こう言い返されました。
「“しか” ということはないでしょう。群馬には温泉以外にも、いいところがたくさんあれます」
だと!
売り言葉に、買い言葉。
これにより僕と県の全面戦争が始まったのであります。
※(勝手に僕がケンカを仕掛けて、勝手にムキになっただけですけど)
あれから14年が過ぎました。
ことあるごとに僕は、「群馬といえば温泉」 と言い続けて来ました。
ところが……
ここ数年、群馬の温泉に対する流れが変わって来たのです。
それは、県外者からの目です。
これまでも県外の企業や自治体から講演依頼を受けることはありました。
そんな時は、当たり障りのない温泉の基礎話をしてきました。
でも、ここ数年は変わりました。
「ぜひ、群馬の温泉の話を聞かせてください」
と、テーマの指定まで受けるようになったのです。
「いいんですか? マニアックな話になりますよ?」
と言えば、
「だって、温泉といえば群馬じゃないですか!」
と返されました。
やったー!
ついに、この時が来たと思いました。
「群馬といえば温泉」 は、内から外へのメッセージ。
でも 「温泉といえば群馬」 は、外から内へのエールであります。
これは僕にとって、活動への励みになりました。
いわば、このために長年、取材活動を続けてきたのですからね。
努力が報われた瞬間でもありました。
群馬県民のみなさん!
あなた方が思っている以上に、他県の人たちは群馬が日本を代表する温泉県だと知っています。
もっと、自信を持ってください!
胸を張って、大きな声で言ってください。
「温泉といえば群馬」 と!
Posted by 小暮 淳 at 11:14│Comments(2)
│温泉雑話
この記事へのコメント
小暮先生、お久しぶりです。とても嬉しいですね!「温泉といえば群馬」ハイ!その通りです。それもこれも淳先生のご活躍のお陰です。先生のおっしゃる通り私たち県民も胸を張ってと言いたい所ですが、、失礼ながらまだまだ日本人が日本の事を知らないと同様に県民も残念ながら県内の温泉に付いて詳しくは知らない様に思える私は非県民でしょうか? それと読んでいてとても気になりました!来週、みなかみ町で講演会???その企業の社員さんたちが羨ましい なべちゃんです。
Posted by 水上のなべちゃん at 2023年01月18日 20:59
水上のなべちゃんへ
非県民だなんて、とんでもない!
なべちゃんの、おっしゃるとおり。
灯台下暗しで、県民ほど群馬の温泉の魅力に気づいてないのです。
ちなみに来週の講演会場は、月夜野びーどろパークです。
非県民だなんて、とんでもない!
なべちゃんの、おっしゃるとおり。
灯台下暗しで、県民ほど群馬の温泉の魅力に気づいてないのです。
ちなみに来週の講演会場は、月夜野びーどろパークです。
Posted by 小暮 淳
at 2023年01月19日 10:06
