2023年02月15日
「おまかせ」 という美味
毎度おなじみの酒処 「H」。
僕は、かれこれ15年も通っています。
良いことがあった日、嫌なことがあった日、ただ暇な日、無性に酒が呑みたい日、疲れた日、頑張った自分にご褒美をあげたい日……
理由なんて、なんでもいいんです。
気が付くと、僕は 「H」 の暖簾をくぐっています。
ふと、なんで僕は 「H」 へ行くのだろう?
と考えてしまいました。
自分なりに解析してみると、3つの魅力が浮かびます。
1つは、なんといっても自称38歳(?)のママの人柄です。
気さくで、聞き上手で、知的で、とってもキュートな女性です。
話題も豊富で、何時間でも二人っきりで話し込んでしまいます。
2つ目は、そんなママのファンたちでしょうね。
いわゆる常連客です。
老若男女、職業を問わず、気の置けない連中が集まってきます。
過去には、“出入禁止” になった客もいたと聞きますが、僕が知る限り、みなさん、きれいな酒の呑み方をされる紳士淑女ばかりです。
そして3つ目が、ママの手料理!
和洋中、なんでも御座れ!
時には、リクエストにも応えてくれます。
「レバニラ炒めが食べたい」
と言えば、ちゃんと次に行った時に、、
「はい、ジュンちゃんの青春の思い出の味ね」
と言って、陳健一顔負けの絶品料理が出てきます。
常連客たちは、完全に胃袋をつかまれています。
ただし、この店、メニューがありません。
店内には、どこを探しても 「お品書き」 は見当たりません。
ここが、イチゲン客には一番、暖簾をくぐりづらい理由かもしれませんね。
いわゆる “おまかせ方式” なのであります。
料金は一律、時間制限なし、ドリンク自由、カラオケ無料……
今どき、こんな店ってあるの?
というくらい昭和チックな店なのです。
過日、台湾国籍で韓国在住という男性と同席しました。
しきりに彼は、
「オマカセ」 「オマカセ」
と、うれしそうに連呼していました。
「“おまかせ” って、何のこと言ってるの?」
「ココノ料理デス」
「珍しいの?」
「ハイ、韓国ニハ、アリマセン」
「素晴らしいシステムだ」 とも言っていました。
おりしも昨晩は、僕がリポーターを務めるテレビ番組の放送日でした。
カウンターのみの8席は、満員御礼!
「おおー、小暮さんだ~!」
「出演者と一緒に呑めるなんて、光栄だな~!」
テレビ画面を見ながら、全員で盛り上がりました。
良き店で、良き仲間と、良き酒を呑む。
なんて幸せなんでしょうね。
のん兵衛たちに、感謝!
Posted by 小暮 淳 at 13:05│Comments(0)
│酔眼日記