2023年08月24日
法師温泉 「長寿館」⑨
“1%未満の奇跡”
これって、何のことか分かりますか?
昨日、法師温泉(みなかみ町)の一軒宿、「長寿館」 に行ってきました。
今回はテレビ番組のロケハン(ロケーションハンティング) です。
僕は現在、毎週火曜日に放送中(月末週を除く) の群馬テレビ 『ぐんま!トリビア図鑑』 のスーパーバイザー(監修人) を務めています。
スーパーバイザーという裏方もしているのですが、ときどき番組にも出演します。
それは、温泉企画。
リポーター役で登場します。
シリーズ 「温泉王国ぐんま」 の第4回が法師温泉なのです。
で、冒頭の答え合わせです。
「1%未満」 とは?
それは “足元湧出温泉” のこと。
足元湧出温泉とは?
通常、温泉旅館や温泉入浴施設では、源泉を湧出地から給湯しています。
ということは、湯口(湯の注ぎ口) が浴槽より上にあります。
よって、わずかの間ですが、源泉は湯面に落ちるまでに空気に触れことになります。
空気に触れれば酸化し、劣化が始まります。
ところが足元湧出温泉は、浴槽の真下に源泉の湧出地があり、地中から湧き上がる湯をそのまま浴槽に溜め込んでいる状態のことを言います。
いうなれば、「オギャー」 と生まれたばかりの湯が、空気に触れることなく入浴する人の肌に触れるという、これ以上の新鮮な湯はありません。
温泉マニアが憧れる、“キング オブ 温泉” なのであります。
そんな構造で湯を提供している温泉地は、全国で1%未満しかないということ。
全国の温泉地の数が約3,000カ所ですから、30カ所もないということになります。
では、「奇跡」 とは?
その湧き出ている源泉の温度のことです。
温泉は、人間の都合に合わせた快適な温度で湧出しているわけではありません。
よって通常、熱ければ冷まし、ぬるければ温めています。
ところが、ここ法師温泉の源泉の温度は約41度!
「人間に入ってください」 と言わんばかりの適温で湧出しています。
これは、奇跡以外の何物でもありません。
今回、『ぐんま!トリビア図鑑』 では、“奇跡の湯” のほか、国登録重要文化財に指定されている建物や文人墨客が泊った部屋など、法師温泉の魅力を余すことなく紹介します。
で、温泉には入って来たのかって?
もちろん、ディレクターと放送作家と共に、貸切状態で満喫してきました。
そのあとは?
もちろん、しっかりと湯上りの生ビールをいただきましたよ!
Posted by 小暮 淳 at 10:25│Comments(0)
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