2024年03月25日
温泉郷の不思議
【温泉郷】
一定の範囲内に集まっている温泉または温泉街の総称。
(ウィキペディアより)
いったい、いつから、この言葉が使われるようになったのでしょうか?
昭和32(1957)年、熊本本宮温泉郷が国民保養温泉地に指定されてから、一定の範囲に温泉地が複数集まったエリアを 「温泉郷」 とする表現が定着したといいます。
また、最初に 「温泉郷」 という言葉を用いたのは、文豪の田山花袋だったとされています。
大正7(1918)年に出版された著書 『温泉めぐり』 の中で、こう記されています。
<塩原は有名な温泉郷である。>
なので、「温泉郷」 と聞けば我々は、いくつもの温泉地が点在しているエリアをイメージしてしまいます。
なのに群馬県内には、不思議な温泉郷が存在します。
「老神温泉郷」
国道120号の椎坂トンネルを抜けると、その看板が出てきます。
“右、老神温泉郷”
えっ、温泉郷?
老神温泉って、1つじゃないの?
誰もが一度は抱く疑問です。
その理由は……?
僕はかつて 『尾瀬の里湯』(上毛新聞社) という本を書いてますから、もちろん知っています。
でも、県民のほとんどの人が知らないのではないでしょうか?
ということで、僕がリポーターを務める群馬テレビ 『ぐんま!トリビア図鑑』 の人気シリーズ 「温泉大国ぐんま」 では、この謎を解明します。
昨日、ディレクターと放送作家とともに、ロケハン (ロケーションハンティング) に行ってきました。
老神温泉観光協会を訪ね、協会長や組合長らから貴重な話と、膨大な資料のコピーをいただいてきました。
そこには、大火や水害に見舞われた温泉地の苦難、戦後の高度経済成長の波に翻弄された歴史がありました。
温泉街を流れる片品川に架かる橋の上から川底をのぞき込めば、ダム建設に伴い水没した、かつての温泉街の姿が……
湯の数だけ歴史があり、宿の数だけ物語があるのです。
来月、ロケ。
放送は5月中旬の予定です。
ご期待ください。
Posted by 小暮 淳 at 11:08│Comments(4)
│テレビ・ラジオ
この記事へのコメント
田山花袋の事があるからか
私が真っ先に思い付く温泉郷は
「塩原」なんですよね。
次回は老神ですか(*^_^*)
好きな温泉だから楽しみです(*^_^*)
橋の上から明らかに浴場の跡が分かりますよね。
私が真っ先に思い付く温泉郷は
「塩原」なんですよね。
次回は老神ですか(*^_^*)
好きな温泉だから楽しみです(*^_^*)
橋の上から明らかに浴場の跡が分かりますよね。
Posted by みわっち at 2024年03月25日 12:08
みわっちさんへ
いつも、ご視聴いただき、ありがとうございます。
今回は、老神温泉の歴史を紐解きます。
きっと、みわっちさんも知らない老神温泉のトリビアが満載ですよ!
お楽しみに。
いつも、ご視聴いただき、ありがとうございます。
今回は、老神温泉の歴史を紐解きます。
きっと、みわっちさんも知らない老神温泉のトリビアが満載ですよ!
お楽しみに。
Posted by 小暮 淳 at 2024年03月25日 21:48
次回の、トリビアは、老神温泉特集なんですね。とても楽しみです。当時は、草津温泉より老神が盛んだったとか。先日も、観光協会に顔出して、お話してきました。脱衣場の丸い形も原点は、あそこから。
5月の放送楽しみにしております。
5月の放送楽しみにしております。
Posted by モロさん at 2024年03月26日 00:53
モロさんさんへ
老神ファンは、多いですよね。
知られざる老神温泉の波乱万丈な歴史を、貴重な資料をもとに紹介します。
ご期待ください。
老神ファンは、多いですよね。
知られざる老神温泉の波乱万丈な歴史を、貴重な資料をもとに紹介します。
ご期待ください。
Posted by 小暮 淳 at 2024年03月26日 09:31