2011年06月04日
21世紀の上毛かるた
今日の上毛新聞を読んでいたら、読者の投稿ページに 「21世紀の上毛かるた」 というタイトルで、前橋市のMさんという方が、こんなことを書いていました。
「昭和22年に創設された上毛かるたは、長年にわたり県民に愛されてきました。<中略>ところが最近では、かるたの内容が実情に合わなくなってきたものが、いくつか目立ちます」
ほほほー、僕らと同じことを考えている人が、ここにもいたぞ~!
それで、それで?
「上毛かるたは歴史的なかるたとしての価値がありますので、そのまま残すべきでしょう。ただし、全く新しい上毛かるたを考えてもよい時が来たのではないかと考えられます」
で、しょーう!
だから僕らは2年半前に、新しいカルタを作ったのであります。
僕らとは、年齢も職業もバラバラの8人です。
今から5年前、投稿者のMさんと同じ考えの有志が声を掛け合って、「ぐんまカルタ制作実行委員会」を発足させたのです。
そして、構想&制作日数3年をついやし、2008年の10月に 『新・ぐんまカルタ』 を世に送り出しました。
1箱、1,000円(税込) で、群馬県内の主要書店にて現在も販売されています。
僕は、読み札の制作と編集を担当しています。
前出のMさんは、かるたの内容が実情と合わなくなったものとして榛名山のキャンプ村をあげてましたが(現在はありません)、実はまだまだあります。
そもそも間違っている札というのが、上毛かるたにはあるんですね。
たとえば「日本で最初の富岡製糸」より前橋製糸のほうが古かったり、「沼田城下の塩原太助」じゃなかったり、「ループで名高い」のは群馬県内では湯檜曽トンネルだし(清水トンネルのループは新潟県)と、探し出したらキリがありません。
と、いうことで、作られたのが「新・ぐんまカルタ」です。
どんな札が入っているかというと……
「岩宿遺跡 先人の証し」 「音楽で幸せ運ぶ 群馬フィル」 「鎮魂の峰 御巣鷹山」 「村人の命助けた 観音堂」などなど。
人物では、「ぐんまの詩人 朔太郎」「心の歌人 土屋文明」「造船の父 小栗上野介」「反骨の画家 福沢一郎」
そして 「誇る群馬の 四首相」 なーんてのも入ってます。
どーです?
興味が沸きましたか?
上毛かるたに疑問を抱いた人は、ぜひ書店にて 『新・ぐんまカルタ』 をお買い求めください。
Posted by 小暮 淳 at 22:16│Comments(0)
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