2020年11月11日
小山、ふたたび。
<塩原は有名な温泉郷である。>
田山花袋・著 『温泉めぐり』 より
♪ おやま あれま 小山ゆうえんち~ ♪
昨日、3週間ぶりに、また小山駅に降り立ち、秋晴れの空のもと駅前通りを颯爽と歩いたのであります。
もちろん、口ずさむ歌は、いまは無き 「小山ゆうえんち」 のテーマソングであります。
小山市中央公民館で開催された市民講座 「ほっこり温泉講座」。
その第2回目、後編の講師を務めてきました。
前編2時間、後編2時間、計4時間にわたる温泉三昧のガチ講座であります。
前回は、温泉法の説明や温泉地の成り立ち、日帰り温泉と古湯との違いなど、「神様のいる湯」 と題して温泉の基礎知識について、お話ししました。
そして今回は、少しレベルを上げて、 「かしこい湯選び」 と題して応用編をたっぷり2時間お話ししました。
それにしても栃木県の人は、温泉大好きな人が多いですね。
しかも、お隣ということもあり、群馬の温泉地をよく知っています。
四大温泉地のみならず、法師や宝川、尻焼、鹿沢などの温泉地名を挙げても、「行ったことあります」 の声が多く聞かれました。
ということは、いよいよ来年は、上級編の開催でしょうか?
ところで、冒頭の田山花袋の著書からの一文、なんのことだか分かりますか?
これは、栃木県の 「塩原十一湯」 が、“温泉郷” という言葉の発祥地だという証左です。
文豪・田山花袋は、大正7(1918)年に 『温泉めぐり』 という紀行随筆集を発表しています。
その中に 「塩原」 の項目があり、この言葉から始まっています。
それ以前に “温泉郷” という言葉はなかったため、田山花袋が日本で最初に使った人物とされています。
落語でいえば、「まくら」 でしょうか。
そんな栃木ネタから今回の講座をはじめさせていただきました。
では、小山市民のみなさん、また会いましょう!
Posted by 小暮 淳 at 10:59│Comments(0)
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