2010年08月30日
山のつくりびと
今日は、旧友のカメラマンを伴い、久しぶりに旧六合村の入山地区へ行って来ました。
県から依頼されている雑誌の取材です。
「野のや」の主人、山本幸人さんに初めてお会いしたのは、ちょうど3年前。お店をオープンして間もない頃でした。
旧六合村役場の人に「うまい、そば屋ができたんですよ」と連れられて行ったのが、最初です。
花敷温泉の手前、京塚温泉の入口に、手打ちそば処「野のや」はあります。
その後、雑誌や本の取材で六合村を訪ねたときは、必ず「野のや」で昼食をとるようになりました。
メニューはうどんとそばだけ。シンプルですが、ここには絶品の“黒まいたけの天ぷら”があります。
大きくて肉厚でプリプリ、食べ応え充分! 県外からも、わざわざ、まいたけ目当てに食べに来るという名物であります。
それもそのはず、もぎたてのまいたけなのです。
山本さんの本業は、まいたけ農家。
20年前から、独自の技法で栽培をしています。
標高1,000メートルの高地で育てた「黒まいたけ」は、色と形と味と香りが格別。まさに“幻のきのこ”の風格を持っています。
市場には一切出回らず、草津温泉の旅館とそば屋、そして「野のや」のみのために栽培されている希少なきのこなのです。
今回、僕は山本さんを「野のや」の主人としてではなく、「六合まいたけ」の栽培農家として取材して来ました。
植菌室、培養室、育成室と3つの棟からなる栽培工場を見学しながら、黒まいたけに賭ける情熱話を聞きました。
菌を菌床に植菌してから出荷までの約70日間の全工程を、山本さんは、わかりやすく丁寧に話してくれました。
最後に、「夢は何ですか?」と訊くと、ポツリとひと言。
「ここで死ぬことかな」
「まいたけに囲まれて死にたい」とも……。
さすがに、この言葉には驚きました。
植物ですよ、それも食材です。食べたら消えて無くなってしまうモノなのに、「我が子のように可愛い」だなんて!
山本さん、参りました!
その清原選手に似たゴツイ風貌、どこから見ても山男にしか見えない体格。なのに笑ったときのやさしいまなざし……。
初めてお会いしたときから、タダ者ではないと思っておりました。
まさに、あなたは群馬県認定の「山のつくりびと」です。
※「山のつくりびと」は、今秋発行される群馬県観光情報誌 『ググっと ぐんま』に掲載されます。
県から依頼されている雑誌の取材です。
「野のや」の主人、山本幸人さんに初めてお会いしたのは、ちょうど3年前。お店をオープンして間もない頃でした。
旧六合村役場の人に「うまい、そば屋ができたんですよ」と連れられて行ったのが、最初です。
花敷温泉の手前、京塚温泉の入口に、手打ちそば処「野のや」はあります。
その後、雑誌や本の取材で六合村を訪ねたときは、必ず「野のや」で昼食をとるようになりました。
メニューはうどんとそばだけ。シンプルですが、ここには絶品の“黒まいたけの天ぷら”があります。
大きくて肉厚でプリプリ、食べ応え充分! 県外からも、わざわざ、まいたけ目当てに食べに来るという名物であります。
それもそのはず、もぎたてのまいたけなのです。
山本さんの本業は、まいたけ農家。
20年前から、独自の技法で栽培をしています。
標高1,000メートルの高地で育てた「黒まいたけ」は、色と形と味と香りが格別。まさに“幻のきのこ”の風格を持っています。
市場には一切出回らず、草津温泉の旅館とそば屋、そして「野のや」のみのために栽培されている希少なきのこなのです。
今回、僕は山本さんを「野のや」の主人としてではなく、「六合まいたけ」の栽培農家として取材して来ました。
植菌室、培養室、育成室と3つの棟からなる栽培工場を見学しながら、黒まいたけに賭ける情熱話を聞きました。
菌を菌床に植菌してから出荷までの約70日間の全工程を、山本さんは、わかりやすく丁寧に話してくれました。
最後に、「夢は何ですか?」と訊くと、ポツリとひと言。
「ここで死ぬことかな」
「まいたけに囲まれて死にたい」とも……。
さすがに、この言葉には驚きました。
植物ですよ、それも食材です。食べたら消えて無くなってしまうモノなのに、「我が子のように可愛い」だなんて!
山本さん、参りました!
その清原選手に似たゴツイ風貌、どこから見ても山男にしか見えない体格。なのに笑ったときのやさしいまなざし……。
初めてお会いしたときから、タダ者ではないと思っておりました。
まさに、あなたは群馬県認定の「山のつくりびと」です。
※「山のつくりびと」は、今秋発行される群馬県観光情報誌 『ググっと ぐんま』に掲載されます。
Posted by 小暮 淳 at 22:47│Comments(0)
│執筆余談