2012年10月16日
越後湯沢温泉 「白銀閣 華の宵」
今日は、月に1度の前橋カルチャーセンター(けやきウォーク前橋) の温泉講座日でした。
今年度、2回目の講座地は、越後湯沢温泉です。
越後湯沢といえば、川端康成の名作 『雪国』 の舞台。
その昔、学生の頃に読んだ記憶はあるのですが、内容をよく思い出せません。
それじゃー、講師として、ダメじゃん!
と思い、書庫から探し出して、にわか読者ではありますが、一応、ストーリーだけは頭に叩き込んで、講座に臨みました。
“国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。”
康成が訪れた昭和9年と現在では、何もかもが別世界となってしまっているんでしょうね。
まして、こちらは高速道路での国境越えであります。
しかも、季節は秋。
雪国感は、まったくつかめないままの湯沢入りであります。
この講座名は、「小暮淳と行く 湯けむり散歩」 といいます。
“散歩” と付いているくらいですから、ただ温泉に入るだけではなく、受講生らと一緒に温泉街や周辺の名所旧跡も歩くんですね。
今日は、ちょっと足を延ばして 「清津峡」 を散策してから、宿へ向かいました。
今回は、JR上越線の越後湯沢駅前にある 「白銀閣 華の宵」 にお世話になりました。
昭和27年創業の純和風旅館です。
駅前の一等地とは思えないほどに、静寂した庭と佇まいを持つ情緒のある旅館です。
宿についたら、まずは、ひとっ風呂です。
越後湯沢温泉には、10本以上の源泉がありますが、泉質は、宿や入浴施設により異なります。
こちらのお宿は、単純温泉。
ややぬるめの湯が、半循環で掛け流されていました。
全国の温泉を仕事でめぐっているバスの運転手さんと一緒になり、しばし湯の中で、温泉談義に花が咲きました。
もちろん、とりあえず、ひとっ風呂浴びたのは、昼食のビールを美味しくいただくためであります。
この講座は、女性の受講生が圧倒的に多いこともあり、他の講座に比べると、湯上がりビールを飲む女性が多いのが特徴です。
「カンパーイ!」
と、講座一番の楽しみが始まりました。
食後は、午後3時まで、各自フリータイムです。
「はい、『山の湯』 へ行く人、いますか?」
と受講生に声をかけましたが、誰も返事がありません。
「山の湯」 は、湯沢で一番古い外湯(共同浴場) です。
川端康成が 『雪国』 を執筆した宿にほど近く、康成自身も入浴したといわれています。
やっぱり、温泉講座としては、行かないわけにはいかないでしょう。
ところが・・・
「私たちは、宿でゆっくり温泉に入っていますから、先生ひとりでどーぞ!」
なんて言われてしまい、仕方なく、僕は1人で部屋を出たのであります。
がっ ! ! !
宿の人に訊けば、なななんと! 火曜日定休だと。
ガーーーン!
受講生らを前に、勇んで出てきた手前、引き返すわけには行きません。
仕方なく、宿から歩いて15分ほどの場所にある 『雪国』 のヒロインの名前が付いた「駒子の湯」へ。
こちらは、塩化物温泉です。
浴室は、年寄り客でいっぱいでした。
なんでも、ここは正式名を下湯沢共同浴場といい、昔から地元の人たちの社交の場なのだといいます。
宿にもどり、午後3時からは、全員で温泉街の散歩へ。
湯沢町歴史民俗資料館 「雪国館」 まで行き、名作 『雪国』 とヒロイン駒子の世界に、ドップリとひたってきました。
その足で一行は、越後湯沢駅へ。
ご存知、駅校内は 「CoCoLo湯沢 がんぎ通り」 と呼ばれるみやげ物屋がならぶ観光名所です。
でも僕は、買い物に夢中になっている女性陣を尻目に、「利き酒ギャラリー 越の室」 へまっしぐら~!
新潟といえば酒です。
常々話は聞いていたものですから、ぜひ一度行ってみたいと思っていたんですよ。
越後の93の酒蔵の酒が一同に揃う利き酒ギャラリーに。
500円を払って、コイン5つとお猪口(ちょこ) をもらって、いざ出陣!
好きな酒の前にお猪口を置いて、コインを入れてボタンを押すと酒が出てくる仕組みです。
久保田も〆張鶴も八海山もいいけれど、どうせなら聞いた事もない酒蔵の酒をと、端から目に付いた酒をグビリ、グビリ、グビリ・・・
いやいや、どれも、ウマイのなんのって!
5杯なんて、あっという間であります。
「あら、先生、ほろ酔いね~」
「ええ、まあ……」
なんていう会話をしつつ、駅前で迎えに来たバスに乗り込んだのでした。
えっ?
そっれって、本当に温泉講座なのかって?
僕の講座は、これでいいのだーーーーーーっ!
(ウィ~~、ヒック、ヒック)
Posted by 小暮 淳 at 22:41│Comments(3)
│温泉地・旅館
この記事へのコメント
お出かけしたときに、意外と寄っているのが酒蔵見学
酒蔵大好き!そういうところもコースなんですね!
あの、ちょっと薄暗くシットリとして、凛としてる感じがたまらないのです。
ちょっと渋い温泉宿に通じるというか…
酒蔵大好き!そういうところもコースなんですね!
あの、ちょっと薄暗くシットリとして、凛としてる感じがたまらないのです。
ちょっと渋い温泉宿に通じるというか…
Posted by ぴー at 2012年10月17日 08:27
温泉講座お疲れさまでした(^^ゞ
湯沢駅構内にはポン酒館が在ります
小暮さんが立ち寄ったのはポン酒館ですよね?
ワンコインで小さいお猪口で五杯利き酒が出来るポン酒館!
キュウリが¥100で肴で販売していたでしょう(笑)
全国の美味い塩もありますね
湯沢駅構内に日本酒の温泉も在りますがイマイチでしたね
でもポン酒館は酒呑みには楽しめる場所である事は確かですね(笑)
国境の長いトンネルを抜けると、そこは雪国だった・・・・
奥湯沢の秘湯 貝掛温泉は推薦します
趣の有る佇まい、内湯は檜作りで心身供に温まります
露天風呂も季節に応じて訪れる人達を楽しませてくれます
宿泊で新潟の日本酒セットが夕食を華やかにしますよ
最近の新潟の日本酒は鶴齢が人気です♪
今宵の「いい旅夢気分」群馬三湯が放送されます
湯沢駅構内にはポン酒館が在ります
小暮さんが立ち寄ったのはポン酒館ですよね?
ワンコインで小さいお猪口で五杯利き酒が出来るポン酒館!
キュウリが¥100で肴で販売していたでしょう(笑)
全国の美味い塩もありますね
湯沢駅構内に日本酒の温泉も在りますがイマイチでしたね
でもポン酒館は酒呑みには楽しめる場所である事は確かですね(笑)
国境の長いトンネルを抜けると、そこは雪国だった・・・・
奥湯沢の秘湯 貝掛温泉は推薦します
趣の有る佇まい、内湯は檜作りで心身供に温まります
露天風呂も季節に応じて訪れる人達を楽しませてくれます
宿泊で新潟の日本酒セットが夕食を華やかにしますよ
最近の新潟の日本酒は鶴齢が人気です♪
今宵の「いい旅夢気分」群馬三湯が放送されます
Posted by うえちゃん at 2012年10月17日 08:50
ぴーさんへ
確かに酒蔵見学は、楽しいですね。
バス旅行だと、試飲ができるので、なお好し!
日本酒の美味しい季節になりました。
うえちゃんへ
貝掛温泉は、来年、別の講座で行く予定です。
新潟県は全国3位の温泉県ですから、これから少しずつ “湯覇” していきたいと思います。
確かに酒蔵見学は、楽しいですね。
バス旅行だと、試飲ができるので、なお好し!
日本酒の美味しい季節になりました。
うえちゃんへ
貝掛温泉は、来年、別の講座で行く予定です。
新潟県は全国3位の温泉県ですから、これから少しずつ “湯覇” していきたいと思います。
Posted by 小暮 at 2012年10月17日 18:41