2014年03月16日
月夜野温泉 「みねの湯 つきよの館」⑪
みなかみ町の上牧温泉でライブをした翌日、帰り道に月夜野温泉の一軒宿 「つきよの館」 に顔を出してきました。
僕はもう何十回と訪れていますから、道を迷うことはありませんが、たぶん初めての人は十中八九、迷子になるでしょうね。
だって、県道の信号に案内看板があるだけで、その後は宿に着くまで1つも看板が出ていないんです。
しかも、道は一本道じゃありません。
何度も三叉路や十字路が出てきます。
ま、そこが秘湯感があって、いいところなんですけどね。
何を隠そう、僕も最初に取材で訪ねたときは、しっかり迷子になった1人です。
「今でもいますよ、たどり着かないという電話をしてくる人が。最新のカーナビには載っているらしいんですけどね」
と、女将の都筑理恵子さん。
やっぱりね!
でも、やっとカーナビには載ったんですね。
だって昔は、“地図にもカーナビにも載らない宿” というのが記事のキャッチコピーでしたから。
その頃から比べれば、たどり着ける人の数は増えたんじゃないですか。
でもね、そうやって苦労をしてたどり着いた宿は、心に残るものなのですよ。
2回目からは、もう地図もナビもいりません。
躍る心がナビとなって、道案内をしてくれますもの。
「つきよの館」 は、そんな知る人ぞ知る、癒やしの一軒宿なんです。
その魅力は?
女将さんをはじめとするスタッフのあったかい “おもてなし” ですかね。
みんなお友だちみたいで、気さくに付き合えるのがいいですね。
そして、「小さい宿だからできることがある」 とスタップ全員で知恵をしぼって、いつも手づくりのものを振る舞ってくれます。
過去にはケーキやプリン、ヨーグルト、ジャムなどがありました。
なかでも自家製のスモークチーズは、同館のロングセラー!
年間2,000個を売る人気の商品です。
このチーズを予約してから宿泊に来る客もいるくらいなんです。
「どうぞ、今月からお出ししている新商品です」
と、差し出されたのは、カップに入ったバニラアイスクリームでした。
「えっ、もしかして、これも手づくりなんですか?」
と驚く僕に、
「ええ、うちにはアイスクリームを作れるスタッフがいるのよ」
と、ちょっぴり自慢げに女将さん。
これは、うまい!
濃厚なのに、口の中でサッと溶けて、すっきりした後味。
まさに、湯上がりに食べたくなるアイスです。
「これはまだナイショなんだけど、今、チャレンジしようと思っている商品があるの」
と、女将さんは少女のように微笑みながら話します。
なんでも、地元の食材を使ったスイーツなんだそうです。
いつも何か新しいものにチャレンジしている姿って、いいですね。
女将さんが生き生きしているから、スタッフも元気いっぱいなんですね。
新作の完成を楽しみにしています。
ぜひ、完成したらご一報ください。
試食をしに、すっ飛んで行きますよ!
Posted by 小暮 淳 at 21:46│Comments(0)
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