2014年08月27日
鬼押温泉 「ホテル軽井沢1130」②
<壁一面の窓ガラスいっぱいに、青空に映える雄大な浅間山がそびえている。
眼下を見下ろせば、錦のじゅうたんを敷きつめたような紅葉の森が、あたかも雲海のように広がっていた。>
( 『新ぐんまの源泉一軒宿』 より)
季節は違いますが、本来なら、絶景のパノラマを眺望する予定でした。
ところが、昨日は一日中、雨!
残念ながら、僕から受講生へのサプライズプレゼントとは、なりませんでした。
昨日は月1回開催される、NHKカルチャーの温泉講座日。
僕は、6年前から講師をしています。
今年度は、奇数月は県外の名湯、偶数月は県内の秘湯を訪ねています。
で、昨日は、嬬恋村にある鬼押(おにおし)温泉 「ホテル軽井沢1130」 へ行ってきました。
鬼押温泉は、群馬県民でも知る人ぞ知る一軒宿の温泉です。
実は、5年前(2009年) に出版した拙著 『ぐんまの源泉一軒宿』(上毛新聞社) には、掲載されていません。
今年4月に改訂版として出版した 『新ぐんまの源泉一軒宿』(同) で、初めて取材・掲載をしました。
それには理由があったのです。
※(掲載にいたる理由は、当ブログの2013年11月8日「鬼押温泉 ホテル軽井沢1130」参照)
雨の中、高崎駅と前橋駅を出発したバスは、一路、嬬恋村を目指します。
東吾妻町の八ッ場(やんば)ダム建設予定地を通過!
は、しないで休憩と視察を兼ねて、八ッ場ダム建設に伴い住民のために掘削された温泉 「天狗の湯」 に立ち寄りました。
ま、温泉好きの団体ですから、時間があればムダなく入浴するのであります。
「天狗の湯」 を出る頃には、雨はいよいよ本降りに。
土砂降りの北軽井沢に到着しました。
標高1,130メートル、高原の大自然の中に建つリゾートホテルです。
気温18度。涼しいを通り越して、少し肌寒いくらいです。
でも僕らには、極上の温泉が待っています!
泉質は、ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩温泉。
群馬県内では、ここ浅間山と赤城山周辺に見られる泉質です。
皮膚の角質をやわらかくして、余分な皮脂や分泌物を洗い流して肌をなめらかにすることから、「美人の湯」「美肌の湯」 などと呼ばれています。
この日の湯は、黄褐色ににごっていました。
鉄分を多く含んでいるため、キシキシとした浴感がしますが、湯上がりはサラッとしていて、とても清涼感があります。
「先生、今回もいい湯でしたね」
「肌が、ツルツルになりました」
「もう一度、季節を変えて来ましょうよ」
と、受講生たちからも大変好評でした。
これで天気が良ければ、100点満点の講座だったんですけどね。
でも、これだけは選べません。
来月は、信州の名湯を訪ねます。
受講生のみなさん、それまでお元気で、ごきげんよう!
Posted by 小暮 淳 at 13:51│Comments(0)
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