2014年11月25日
奥日光湯元温泉 「奥日光高原ホテル」
「温泉には、目で色を楽しむという楽しみ方もあるんですね」
と湯舟の中で、しみじみ湯をすくいながら語った受講生のNさん。
久しぶりの白濁した硫黄温泉に、みなさん大満足だったようです。
今日は、僕が講師を務める温泉講座で、栃木県の奥日光湯元温泉へ行ってきました。
あいにく一日中、雨でしたが、そのぶん、ゆっくり、しっとりと温泉探訪することができました。
奥日光湯元温泉の宣伝コピーに、「日本で4番目に濃い硫黄泉」 という言葉があります。
硫黄濃度の1位は、群馬県の万座温泉ということは知っていましたが、では2位と3位は?
調べてみたら、2位は月岡温泉(新潟県)、3位は高湯温泉(福島県) でした。
ま、その差は微妙なんでしょうけどね。
あえて “4位” というのを強調しているところが、僕は気に入りました。
「どうしますか、源泉を見に行きますか? それとも外は雨だし、とりあえず温泉に入りますか?」
と言えば、Tさんが、
「湯上がりの外出は、湯冷めをしますよ。寒くても先に行きましょう! その後、温泉に入るほうが、より温泉のありがたみが分かります」
と提案。 一同、賛同。
と、いうことで、標高約1,500メートル、気温5℃、雨の降りしきる中、みんなで傘をさして歩き出しました。
いろいろな泉源地(温泉の湧出場所) を見て来ましたが、ここは少し変わっていました。
湿原の中から湯が湧いているのです。
その湿原の一角に、小さな温泉の採取小屋が、ポコポコといくつも建っています。
その一つ一つに、旅館やホテル名の札がかけられていました。
「先生、これが生きた温泉講座ですよね。寒いからってホテルから出てこなかった人たちはダメですね」
とは、6年間この講座に通い続けている “ベテラン受講生” のFさん。
「そうですね、まさに、ここが地球のワレメですよ。よーく、見ておいてくださいね」
と言った僕のほうが、興味津々になって小屋を覗き込んでいました。
なんとも言えない、ゆで卵のような温泉臭。
これが、硫黄温泉の魅力なんでしょうね。
そして、乳白色のにごり湯。
目で、鼻で、そして肌で感じられる “ザ・温泉” であります。
ホテルに戻ってから、その醍醐味を受講生たちと存分に堪能してきました。
おかげで、帰りのバスの中は、ゆで卵の匂いでいっぱいでした。
実は今でも僕の体からは、硫黄の香りがプンプンと漂っています。
さて、来月は・・・
また、にごり湯を訪ねます。
次回のお湯の色は、何色でしょうか?
受講生のみなさん、楽しみにしていてくださいね。
Posted by 小暮 淳 at 21:04│Comments(0)
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