2015年03月07日
あやしい表示③ 人の振り見て
またまた見つけてしまいました!
おかしな温泉の表示です。
別にあら探しをしているわけではないんですけどね。
職業柄、気になってしまうんですよ。
テレビの旅番組のワンシーンでした。
群馬県内の某温泉ホテルで、タレントが露天風呂に入っています。
ナレーションが流れました。
<美肌の湯として人気のアルカリ性の硫黄泉です>
ええ、そのとおりであります。
僕も取材で何度も訪ねていますからね。
よーく、知っています。
でも! ここのホテルは源泉を2本所有しているんです。
そして、その2本の源泉の泉質は異なります。
1本は、アルカリ性単純硫黄温泉。
もう1本は、アルカリ性単純温泉です。
テレビでは、このことを告げていません。
しかも2本の源泉は、湯舟ごとに使い分けられているのに、そのことも触れていませんでした。
そして、タレントが入った 「アルカリ性単純硫黄温泉」 とテロップが流れた露天風呂は、実は硫黄泉ではなく単純温泉を引き入れた浴槽でした。
ちょっと、マニアック過ぎるツッコミでしたかね。
でも、間違いは間違いです。
「一般の人は、そんなことは気にしないよ」 と言われそうですが、どんな人が見ているか分かりません。
僕も文章を書く人間として、常日頃から気をつけていることでもあります。
当然ですが、僕も間違えることがあります。
でも、それはただ単に表記ミスなのか?
それとも無知ゆえの誤記なのか?
それによって、その後の判断が異なります。
前述の旅番組も、テロップの表記ミスだったのかもしれません。
それでも、テレビの影響力はありますから、最新の注意が必要です。
“人の振り見て我が振り直せ”
テレビ番組を見ていて、思わず背筋が伸びてしまいました。
Posted by 小暮 淳 at 13:34│Comments(0)
│温泉雑話