2015年03月22日
尾瀬戸倉温泉 「冨士見旅館」
尾瀬の玄関口、片品村の最北温泉地。
尾瀬戸倉温泉には、約20軒の温泉宿があります。
僕は昨年から通い、取材活動を続けています。
昨日も午後から入り込み、夜は冨士見旅館に泊まってきました。
お世話になった3代目主人の萩原勇さんは、スキーの世界では名だたる選手でした。
現在は県スキー連盟の常任理事として、競技の運営や育成指導を行っています。
創業は昭和30年代。尾瀬戸倉スキー場(現・スノーパーク尾瀬戸倉) の開設以前から営んでいる老舗旅館であります。
前身は、祖父が昭和8(1933)年 に開業した尾瀬ヶ原の冨士見小屋。
現在は、先代の父、始さんが冨士見小屋を管理しています。
昨晩も、勇さんを慕ってやってきたスキーヤーたちが、大勢泊まっていました。
ひと風呂浴びた後、僕も夕食を共にしました。
席に着くと、まだ頼んでもいないのに、ちゃんと瓶ビールが1本、テーブルの上に置かれています。
その心遣いに、感謝、感激!
まずは、キューッと湯上がりビールで喉を湿らせてから、食事を楽しむことに。
トンカツや野菜炒めなど、シンプルなメニューながら、しっかりした味付けで食が進みます。
冬のスキーヤー、夏のスポーツ合宿の学生たちが集う宿です。
栄養とボリュームのある料理に、久々に満腹感を覚えました。
一夜明けて、目覚ましの風呂へ。
源泉は尾瀬戸倉温泉でも、一番人気の 「戸倉の湯」 を引き入れています。
何が人気かといえば、硫黄泉であること。
そしてpH9.6という高いアルカリ性泉であること。
その滑らかな浴感に、初めて訪れる人は、たいがい驚かれるそうです。
泉温が高くないため加温はされていますが、加水せず、源泉を同時に浴槽へ注ぎ入れています。
うれしい、ですね!
たとえ加温されていても、源泉そのものが味わえる配慮に頭が下がります。
源泉を何度も何度も手ですくい、硫黄泉独得の香りを楽しみました。
Posted by 小暮 淳 at 20:56│Comments(0)
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