2016年02月24日
谷川温泉 「水上山荘」②
久しぶりに谷川温泉(群馬県みなかみ町) へ行って来ました。
昨日は、僕が長年講師を務めているNHK文化センターの温泉講座日でした。
みなかみ町には、18の温泉が湧いています。
水上温泉、猿ヶ京温泉といった有名所を除けば、残りの16湯は小さな温泉地ばかりです。
谷川温泉も、そんな小さな温泉地。
現在、4軒の温泉旅館があり、今回、訪ねた水上山荘は、温泉街の一番奥にある静かな和風旅館です。
僕が水上山荘を最初に訪ねたのは、6年前のこと。
2010年に著した 『群馬の小さな温泉』(上毛新聞社) の取材でした。
その時から、いつか自分の講座でも来てみたい! 受講生たちにも、ぜひ、この感動を味わってほしい! と思っていました。
その理由は2つ。
1つは、ロビーからラウンジに入った途端に、視界いっぱいに広がる絶景です。
“谷川岳に一番近い宿” だけあり、その迫力は圧巻!
まるでスクリーンに映し出されたような大パノラマを眺めることができます。
「ワ~~~!」
って、案の定、受講生たちからは驚きの喚声が沸き起こりました。
もう1つは、湯にあり!
使用している3本の源泉の総湯量は、毎分520リットルと豊富で、それゆえ館内すべの浴槽が源泉かけ流しです。
館内には、主人からのこんなクイズがかかげられています。
「オールシーズン、沸かしも薄めもしないで0.1℃きざみで温泉の温度を調節しています。さて、その秘密は?」
みなさんは分かりますか?
僕は6年前、見事に答え、2代目主人の松本英也さんから「300人に1人の正解率ですよ」 とおほめの言葉をいただきました。
そんな湯にとことんこだわる松本さんのことを、かつて温泉ジャーナリストの故・野口悦男さんは “源泉王” と呼んだことがあります。
それほどの湯の達人なのであります。
そして特筆すべきは、県内でも数少ない、湯の中で酒が飲める宿であること!
のん兵衛の多い当講座であります。
いざ、竹筒に入った日本酒を手に、露天風呂へ!
「先生、最高だね」
「この景色があれば、つまみはいらないね」
広い湯舟のあちこちで、至福の声が聞こえてきます。
景色良し、湯良し、酔って良し!
みなさんが大満足した素敵な講座となりました。
Posted by 小暮 淳 at 17:10│Comments(0)
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