2016年11月06日
スッポンポンのポ~ン!
「えっ、マジっすかーッ!?」
還暦間近の大人げなく、ケータイを握り締めながら思わず若者言葉で、大声を上げてしまいました。
今から2ヶ月ほど前の、暑い夏の日のことです。
電話の相手は、某テレビ局のディレクター。
なんでも、僕の番組を作ると言い出しました。
「僕ですか?」
「そう、小暮さん」
「僕を、どうするのよ?」
「裸にします」
「ハ、ダ、カ……?」
それから1ヶ月ほど経った、10月初旬のこと。
僕は某局の会議室で、ディレクターと放送作家とスタッフらに囲まれていました。
テーブルの上には、著書や新聞記事、歌のCDなど、僕関連のモノが並べられています。
「ところで、どんなタイトルになるんですか? 仮でいいから教えてくださいよ」
恐る恐る訊くと、
「ん~ん、そうですね……。ズバリ、“小暮淳を裸にする” かな」
と、笑いもせず、真面目な顔で応える放送作家。
っていうか、そもそも僕は、取材の時はいつも裸ですからね。
これ以上は、脱げませんって!
「いえいえ、裸の温泉ライターを、もっともっと裸にするんです」
あれから、また1ヶ月が経ち、ついに台本が送られてきました。
ギェ、ギェギェギェーーーーっ!
読んでビックリしました。
さすがにタイトルには “裸” の文字はありませんでしたが、ナレーションの台詞に……
<裸の取材でエッセイやコラムを執筆する温泉ライター小暮淳を、徹底的に裸にする!>
と、しっかり書かれているではありませんか!
どこまで裸にされるのかと、不安になりながら台本をめくる僕。
ギェッ、ギェッと、ページをめくるたびに、顔面が引きつっていきます。
あんな事や、こんな事まで暴露するんですか~?
台本によれば、20代や30代の僕まで登場することになっています。
まさに、素っ裸であります。
家族ですら知らない過去の僕までもが、テレビの電波で流されるようであります。
だもの、この数週間は、必死になって納戸や押入れ、はたまた実家の物置まで探しました。
そう、台本に書かれている、あんなモノや、こんなモノを見つけるためにね。
超レアな物では、20歳の時に出したレコードなんてモノもありましたよ。
さて、いよいよ、今週から撮影がスタートします。
放送日や制作状況などは、追い追いご報告いたします。
スッポンポンのポ~ン!
Posted by 小暮 淳 at 19:56│Comments(0)
│温泉雑話