2024年11月08日
幸せになろうよ
先日、初めて行った病院で、次回の診察予約を取ろうとしたら、
「スマホからラインでお願いします」
と言われてしまいました。
聞けば、電話や窓口での予約は一切、受け付けていないといいます。
僕の場合、スマホは持っていませんがパソコンはありますので、なんとか予約を取ることはできましたが……
過日、洋風居酒屋でのこと。
テーブルにメニューは置いてなく、QRコードが印刷された紙が置いてあるだけでした。
注文は、すべてスマホから。
しかも、店員を呼ぶのもスマホからです。
まあ、僕はスマホを持っていませんが、同伴者たちが対応してくれたので、問題はありませんでしが……
大変な世の中になりました。
キャッシュレスも進んでいます。
なのに新紙幣が発行されたりと、訳が分かりません。
生きづらい世の中になりましたが、快適に生きて行く方法なら、いくらでもあります。
今日は、僕が昔から実践している 「幸せになる方法」 について、少しお話しします。
僕は子どもの頃からチームプレーが苦手でした。
だからスポーツも個人競技しかやったことがありません。
当然、大人になっても組織が苦手ですから、会社勤めは続きません。
唯我独尊といえば格好がいいのですが、それほど強くはありません。
要は、人と比べたり、人と比べられるのが、体質に合わないのです。
自分は、常に唯一無二のオンリーワンの存在でいたいという防衛本能が働いてしまいます。
でもね、この防衛本能のおかげで、今日までストレスもなく自由に生きて来れました。
もし、人と比較して生きていたら……
考えただけで、ゾッとする人生を送っていたと思います。
こんなアンケート結果があります。
年代別の 「あなたは今、幸せですか?」 というアンケート結果です。
もっとも低かったのは、何十代と思いますか?
男女とも40代です。
しかも、47歳が最も低かったといいます。
なんでだと思いますか?
仕事や家庭や子育ての真っ最中で、自分や自分の家族を常に他人や社会と “比べる” 年代だからだそうです。
一方、「幸せ」 と答えた人が最も多かったのは、男女とも80代です。
理由は、もうお分かりですよね。
他人と自分を比べなくなる年代なのです。
健康で不自由なく、三度の食事を摂れていることに感謝できるようになる年代といえます。
「生きてるだけで丸儲け!」 ってやつです。
総括です。
40代は他人を見ているのに対して、80代は自分を見ているということになります。
いかに、他人と比較することが不幸を招くかが分かります。
暮らしが便利になることは、いいことなのですが、あまり気にして合わせ過ぎると、幸せが逃げて行ってしまいますよ。
もっと幸せになろうよ!
2024年11月07日
木部さん、やってくれましたね!
木部さんが小説を書いたというので、さっそく買って読みました。
元新聞記者で群馬在住のジャーナリスト・木部克彦さんと初めてお会いしたのは、かれこれ15年ほど前のこと。
群馬県内の新聞、雑誌、テレビ、ラジオなど、メディアに関わる人たちの懇親会に参加した時でした。
ちょうど僕は 『群馬の小さな温泉』 (上毛新聞社) を、木部さんは 『群馬の逆襲』 (彩流社) を出版した年でした。
初対面のあいさつは、互いに 「本、売れてますね」 という、ほめ合いだったことを覚えています。
その後、何度となく懇親会で顔を合わせ、話が盛り上がると、居酒屋で杯を重ねました。
あれは2012年の夏のこと。
突然、木部さんから電話がありました。
「今度、『群馬の逆襲』 の続編が出るんだけど、小暮さんのことを書かせてよ」
「えっ、俺なんかでいいの?」
「お願い、新たな “逆襲の刺客” として登場して」
ということで、『続・群馬の逆襲』 (言視舎) の中で、「GO! GO! 温泉パラダイス」 というタイトルで5ページにわたり、僕のことを書いてくださいました。
そんな縁もあり、彼の家にもお邪魔して、料理研究家としての顔も持つ彼の手料理をいただいたりと、交流を深めてきました。
そんな木部さんが、このたび小説を書きました。
『群馬が独立国になったってよ』 (言視舎) 定価 (本体1800円+税)
タイトルを読んで分かるように、完全なる 『群馬の逆襲』 の小説版です。
しかも、喜劇!
<202X年X年X日、突然、群馬が独立国に!――魅力がないなどと根拠のない誹謗を受けつづけるいわれはない。社会の格差は広がるばかり、政治は機能せず、衰退する一方の日本には未来はない、いっそ独立するべぇ!> (帯コピーより)
奇想天外、荒唐無稽、前代未聞のドタバタ劇は、まさに映画 『翔んで埼玉』 の群馬版。
いやいや、それ以上に、説得力と現実味にあふれている作品です。
独立した理由がすごい!
ブータンのように 「国民の幸福度世界一」 になるためなんです。
そのために、大統領は公選で報酬は月15万円、国会議員は 「くじ引き」 で選ばれた有償ボランティア。
人口約200万人の小さな国だからこそできる年金制度、食料自給率100%以上を目指します。
なんといっても物語の白眉は、群馬県を見下していた首都圏連合軍 (東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県) との攻防戦です。
都内の大学の群馬出身の受験生に対する圧力や、海なし国の群馬へ海産物の流通を止めるという嫌がらせに対して、群馬国も黙っていません。
下仁田のネギやこんにゃく、嬬恋のキャベツ、安中の梅などの輸出を中止します。
笑っちゃうのが、農産物だけでなく、 ガトーフェスタハラダのラスク、ハーゲンダッツのアイス、ヤマダ電機の電気製品、スバルの自動車までも群馬国外の価格を割高にして売るという徹底作戦に出ます。
極めつけは、利根川の水を東京都へ流れないようにするという秘策です。
さて、その結末は?
あなどるなかれ、群馬国!
それにしても木部さん、あなたはどんだけ群馬が好きなんですか!?
恐れ入りました!(脱帽)
2024年11月06日
老化じゃないってさ
ウォ―ン、ウォ―ン、ボォ―、ボォ―、ボォ―
ウォ―ン、ウォ―ン、ボォ―、ボォ―、ボォ―
大きな機械音の中、生まれて初めて、MRI 検査を受けてきました。
一時は回復へ向かったと思われた左ヒザの痛み。
やっぱり素人判断は、いけませんね。
今週になり、痛みが増しただけでなく、左ヒザが右ヒザよりも1.5倍くらいに腫れあがってしまいました。
もちろん、歩行すら困難です。
(これまでの経過は、2024年11月1日 「ジジイの証拠」 参照)
「こりゃダメだ! 腹をくくって専門医を受診するしかない」
と、弱気な自分を鼓舞しながら、意を決して整形外科病院へ行ってきました。
レントゲン撮影、MRI 検査の結果、「変形性膝関節症」 と診断されました。
変形性膝関節症とは、関節に負担がかかり関節軟骨の一部が、すり減ってしまい、動きが悪くなっている状態とのことです。
どうりで、痛いわけです。
「先生、やっぱり老化ですか?」
「いや、小暮さんの場合は違いますね」
「!(ホッ)」
「衝撃を受けた跡があります。事故とかケガとか、心当たりはありませんか?」
「……」
これが、いくら思い返して、心当たりがないのです。
「おかしいですね、打撲の跡もあります」
「はい、それには気づいていました」
膝の側面に青アザがあり、押すと痛かったのは事実です。
「では様子を見ましょう。そこに横になってください。注射をしますから」
えっ、えっ、聞いてないよ~!
ヒザに注射? それもヒザ小僧の皿の下に?
痛いのかな? 痛くないのかな?
なんて戸惑っているうちに、ヒアルロン酸を1本、打たれてしまいました。
「これで痛みは治まりますが、症状が治ったわけではありませんからね。運動等は避けてください」
「分かりました」
「では、また来週来てください。お大事に」
えっ、これで終わりじゃないんだ?
看護師さんの説明によれば、「これから毎週、注射を打ち続ける」 とのこと。
「痛みなどの症状がとれても、決して自分の判断で治療を中止しないこと」 と釘を刺されました。
ところで、症状自体は “老化” ではないと言われたのですが、その原因が、どうしても思い出せません。
もしかして、ヒザは老化してないけど、脳が老化しているっていうことですかね?
あ~、イヤだイヤだ!
「歳は取りたくないよ~」 が口癖だったオフクロの言葉が、よみがえります。
2024年11月05日
年代がバレる 「ち」 の札
群馬県の人口減少が止まりません!
今年10月1日時点の県人口は188万425人で、早くも189万人を割り込みました。
昨年12月に39年ぶりに190万人を切り、わずか1年で、さらに1万人近くも減少しました。
県人口のピークは平成16(2004)年の203万5477人です。
そこからは下降の一途をたどっています。
我々群馬県民に馴染み深い 『上毛かるた』 には、唯一、読みが変わる札があります。
「ち」 の札です。
200万人を突破した翌年の平成5年からは、長らく 「力あわせる二百万」 でした。
が!
昨年190万を切ったため、今年からは 「力あわせ百九十万」 に変更されています。
人口が多ければ良いってわけじゃありませんけど、なんだか淋しいですね。
何よりも気にかかるのは、増加よりも減少のスピードのほうが速いということ。
40年近くかけて増えた人口が、わずか20年で減少し、さらに加速しています。
このままのスピードで行くと、次に、かるたの札が 「力あわせる百八十万」 に改定されるのは10年後ということになります。
ちなみに、『上毛かるた』 の 「ち」 の札の人口増加の推移は、下記のとおりです。
昭和22(1947)年~ 「力あわせる百六十万」
昭和48(1973)年~ 「力あわせる百七十万」
昭和52(1977)年~ 「力あわせる百八十万」
昭和60(1985)年~ 「力あわせる百九十万」
平成5年(1993)年~ 「力あわせる二百万」
令和6年(2024)年~ 「力あわせる百九十万」
覚えたかるたの札により、年代がバレてしまうというのも面白いですね。
ちなみに僕は、もっとも古い 「力あわせる百六十万」 でした。
あなたは、何万でしたか?
2024年11月04日
二刀流と二党流
こういう状態を “ロス” っていうんでしょうね (ロサンゼルスだけに)。
米大リーグのワールドシリーズをドジャースが制覇しました。
地元ロサンゼルスでの優勝パレードの映像を見ながら、喜び半分、淋しさ半分を感じた人は僕だけではないはずです。
スーッと秋風が吹いた瞬間でした。
暑い、熱い、「大谷の夏」 が終わりました。
まさか60歳を過ぎてから、こんなにも野球が面白いと感じるとは……
だって生まれてこの方、野球なんて、まったく興味を持ったことがありませんでした。
テレビで見たことがあるとすれば、高校野球で地元の高校が優勝した年のスポーツニュースくらいのものです。
子どもの頃、巨人ファンのオヤジは、毎日、テレビの野球中継を見ながら晩酌をしていました。
当時、テレビのチャンネル権は、絶対的に家長のものでした。
しかも、テーブルをはさんだテレビの正面がオヤジの指定席で、その席には他の家族は座ることも触れることもできません。
「ああ、今日も野球か……」
ゴールデンタイムを陣取ったオヤジの背中に、ため息をつきながら泣く泣く茶の間を後にしたものです。
なんで、あんなスポーツが面白いんだろう?
攻撃と守備に分かれていて、ベンチで休んでいる選手もいて、何時間もタラタラと試合を続けている野球の、どこが面白んだ?
サッカーやバスケットやバレーのように、チャッチャカ、チャッチャカ動けばいいのに……ってね。
野球をやった経験でもあれば、その面白さが分かるのでしょうが、僕には理解不能の世界でした。
その食わず嫌いの偏見を変えてくれたのは、大谷翔平です。
きっと日本全国には、僕のような野球オンチたちが大谷翔平見たさに今年は、“野球” をテレビ観戦したことでしょうな。
野球には興味がないけど、野球のことは分らないけど、大谷翔平は見たい!
まさに、唯一無二のスーパースターです。
来年は、いよいよ二刀流が復活です。
まさに、大谷翔平の “一挙手一投足” に注目が集まります。
僕も来年は、負けじと “二党流” で応援したいと思います。
もちろん、ウィスキーと日本酒の二党流です。
♪ 春よ来い 早く来い 野球覚えたジュンちゃんが グラスと猪口を携(たずさ)えて 肝臓鍛(きた)えて待っている ♪
2024年11月03日
舞台がある限り謎は解ける!
民話や伝説は99%が噓である。
しかし、舞台があれば1%の真実にたどり着ける。
荒唐無稽な民話や伝説の世界。
巨人や妖怪など、架空の生物が登場する話も多い。
では、なぜ、そのような創り話が生まれたのか?
その謎を追うため、僕は10年以上前から 「謎学の旅」 に出かけています。
自称、謎学ハンターであります。
現在、俗に言われる “入水伝説” を追っています。
全国の湖沼に伝わる 「竜神伝説」 です。
お姫様が、ある日、山に登り、湖に身を投げ、竜 (または大蛇) になってしまう話です。
これらの伝説は、舞台は異なっても一様に物語は似ています。
何のオチもありません。
それが、民話や伝説だからです。
でも、さらに深く調べ、時代背景や登場人物を考察していくと、ハッとする瞬間に出くわすことがあります。
「もしかしたら……」 という自分の勘を頼りに、再度、物語を構築し直すと、思わぬ真実にぶち当たることがあります。
鳥肌が立つ瞬間です。
この一瞬の快感と達成感のために、僕は旅を続けています。
昨日、降りしきる雨の中、群馬県東部の山中にある寺院を訪ねました。
1200年前、弘法大師が東国遊化の折に、薬師仏を刻み開創したと伝わる古刹です。
この寺に、赤城山中の小沼(この)で入水した娘の遺品が保管されているというので、第57世住職に話を聞いてきました。
(関連ブログ=2024年10月12日 「身を投げた娘が沼に残した物」 参照)
住職の話には、説得力がありました。
なぜ、ここに娘の遺品があるのか?
時系列に歴史の筋道をたどりながら、この寺に遺品がやって来るまでの過程を、ていねいに話してくださいました。
でも、僕の中には、腑に落ちないものがありました。
まだ、どこかに伝説のからくりがあるように思われるのです。
だって、娘は入水したんですよね?
だったら身に着けていた遺品は、湖底に沈んでしまっているはずです。
誰が、湖底から引き揚げたんでしょうか?
みなさんは、伝説だからしょうがないって思いますか?
それも99%の嘘のうちだって?
でもね、まだ1%の真実が見つかっていないんですよ!
真実の扉は、たぶん、この遺品の出どころにあると思うんです。
すると、住職は、こんなことを話しを始めました。
「これは、異説なんですけどね……」
エ―――――ッ !!!!
「娘は死んでいない!? この伝説自体が、すべて、ねつ造だった!? それも、ある事実を隠すための偽装工作だった!?」
謎学の旅は、つづく。
(この真相は、12月20日号の 「ちいきしんぶん」 に掲載されます)
2024年11月01日
ジジイの証拠
車には車検があります。
人にも健診があります。
でも人の体は車のように、劣化して故障したパーツを交換することができません。
一生、大切に使い切るしかないのです。
これを老化といいます。
イタ、イタタタタタ―――――ッ!!!!
突然、その痛みは、やってきました。
左足の膝関節に激痛が走りました。
足を曲げては、ズキン!
足を伸ばしては、ズキン!
でも、曲げてしまえば大丈夫。
伸ばしていれば、問題ありません。
歩くことも、なんとかできます。
だましだまし、この数週間を過ごしてきました。
ところが昨日、今までにない痛みが!
ついに医者へ行ってきました。
気心知れた、かかりつけ医です。
「ハハハ、ジジイになったってことだよ」
と笑い飛ばされ、薬を出してもらいました。
「これで治まらないようなら、専門医を紹介するから様子をみて」
一晩、寝て起きると、薬が効いているのでしょう?
今日は、だいぶ歩行が楽なりました。
でも、この体、60年以上も使っているんですよね。
一度もメンテナンスしていないし、パーツの交換もしていません。
車なら、とっくに廃棄処分のポンコツです。
「あ~あ、ヤダヤダ。歳は取りたくね~」
そう言いながら、ヒザをさすっていたオフクロの顔が浮かびます。
老いては医者に従え
回復を願いつつ、老化したパーツを大切にして生きていこうと思います。
廃棄処分されないように……