2021年02月22日
なぜか里山
便利な世の中になりました。
僕にとって図書館は、仕事をする上で必要不可欠な存在です。
特にフリーランスになってからは、より頻繁に図書館を利用しています。
最近は、何でも簡単にネット検索できる時代です。
僕も簡単な事柄や度忘れした言葉を思い出すときには、検索機能を利用しています。
でも、仕事となると、そうはいきません。
「ネットで調べられることは、記事にするな!」
というのが、雑誌の編集長時代の口グセでしたからね。
「必ず現場へ行け、現地の人の話を聞け、それでも分からないことがあったら図書館で調べろ!」
ってね。
で、その図書館ですが、群馬県内だけでも、あまたとあります。
県立図書館、市立図書館、さらに公民館の図書室……
僕の場合、まずは県立と市立を訪ねます。
希少や貴重な書物は、ほとんどは禁帯出なので、資料室で調べ、必要な個所だけコピーを取っています。
中には、マニアックな特定の地域のみで発行された郷土史の類いもあり、その場合は、あらかじめ電話を入れ、所蔵を確認した上で、町村の図書館や教育委員会の資料室などへも足を運びます。
それでも、やっぱり最近は、便利になりました。
自宅に居ながらネットで、図書館の所蔵や貸し出し状況が確認できるのですから。
昔に比べたら無駄足が減り、だいぶ効率が良くなりました。
で、図書館には、僕の著書も置いてあるわけです。
僕も物書きの端くれですからね、自分の本が貸し出されているかどうか、興味があります。
まず、「著者名」 で検索してみます。
図書館によっては、ズラ~ッと10冊以上の書名が出てきます。
市立図書館などは、本館だけでなく分館 (公民館図書室など) の在庫状況まで表示されます。
「ほほう、うちの近くの公民館にも置いてあるんだ!」
なんて、今さらながら気づいて、驚いたりします。
僕は今までに14冊の著書を出版しています。
うち温泉本が9冊で、これらがメインで所蔵されている図書館がほとんどです。
で、検索を続けると、このコロナ禍の影響でしょうか?
ある法則に気づきました。
「貸出中」 の文字が一番多く付いていた僕の本って、何だと思いますか?
これが2011年1月に出版した 『電車とバスで行く ぐんまの里山 てくてく歩き』(上毛新聞社) だったんです!
この時季、まずキーワードは “里山” でしょうね。
里山 (低山) は、高山と違い高温になるため真夏の登山には向きません。
また、夏はヤブが深くなるため、草枯れする冬登山に適しています。
さらに広葉樹の多い里山は、冬場は葉を落とすため、山頂の眺望が開けるという利点もあります。
なんといっても平野部に近いので、滅多に積雪がありません。
そして、今はコロナ禍です。
3密を避けて、個人で自由に歩き回れる “里山ハイク” が見直されているのかもしれませんね。
と、著者ながら勝手に推測してみました。
いずれにせよ、出版から10年経った今でも愛読していただけているようで、うれしい限りであります。
読者の皆さま、ありがとうござます。
お気を付けて、里山ハイクをお楽しみください。
Posted by 小暮 淳 at 14:34│Comments(0)
│著書関連