2020年02月04日
謎の生物 「ヘイサラパサラ」
相変わらず僕は、“ケサランパサラン” を追いかけています。
ケサランパサランとは、江戸時代以降に民間伝承により伝わるナゾの生物です。
調査により、新たな事実が判明しました。
ケサランパサランは、少なくとも3種類が存在するということです。
先日、ケサランパサランを飼育しているという男性にお会いして、話を聞くことができました。
彼は酒を呑んだ帰り道に、川のほとりを歩いている時に舞い降りてきたところを捕獲したといいます。
自宅で大切に保管されているということで、まだ実物は見ていませんが、僕がケサランパサランの資料を見せると、「このタイプです」 とタンポポの綿毛のようなものが写っている写真を指さしました。
いわゆる 「植物性ケサラン」 といわれる、もっともポピュラーなタイプです。
一説では、アザミやオキナグサなどの花の冠毛ではないかとされています。
直径は2~3cmですが、飼育により枝毛が伸びて、倍以上の大きさにもなるようです。
エサは一般には、おしろいの粉とされています。
資料を眺めていた彼が、こんなことを言いました。
「こっちのタイプは珍しいんだよ。なかなか、お目にかかれません」
彼が指さしたのは、いわゆる 「動物性ケサラン」 です。
“毛ん玉” ともいわれ、直径は5~6cmあるケサランパサランです。
色は、白、茶褐色、白と茶のまじりとバリエーションがあり、球形です。
一説には、ウサギやタヌキやキツネの毛玉ではないかともいわれています。
僕が子供の頃に見たケサランパサランは、このタイプです。
白いマリモのような物体でした。
※(当ブログの2020年1月8日 「求む! ケセランパサラン」 参照)
で、調査を進めていると、第3のケサランパサランを飼育している人がいることが分かりました。
資料の写真を見ると、まったく別の物体です。
直径は8~10㎝もあり、色はクリームがかった乳白色で、重量も30g以上あるといいます。
大きめのリンゴやナシ1個分に相当します。
見た目、毛の無い球体で、磨いた白い石の玉のようです。
飼育している人によれば、この物体はケサランパサランとは言わず、「ヘイサラパサラ」 または 「ヘイサラパーサラ」 と呼ばれているとのことです。
語源はポルトガル語で 「馬の結石」 という意味だそうで、そのため 「馬ん玉」 「うまだま」 とも呼ばれています。
また東北地方では、この馬ん玉は、雨乞いの儀式にも使われるらしい。
神前に供え物を捧げ、前に水を張ったタライを置く。
「オンコロコロ、センダーリマタ、アニソワカ」
神主が呪文を唱えながら、馬ん玉をタライの中に落とすと、不思議や不思議、ザーッと天から雨が降ってくるのだといいます。
ということで、僕は今、このヘイサラパサラに会いたくて仕方ありません。
どなたか、飼育していませんか?
情報をお寄せください。
Posted by 小暮 淳 at 14:03│Comments(0)
│謎学の旅