2014年06月14日
大事なことは飲み屋で決まる
以前、「大事なことは飲み屋で決めろ!」 というタイトルでブログを書いたことがありました。
※(2011年8月6日と2012年7月28日)
これは、業界特有の慣習なんですが、“苦しい時の酒頼み” という言葉がありまして、会議室で決まらないことは、酒を飲みながら雑談をしているうちに柔軟な発想になり、良いアイデアが出てくるということです。
本のタイトルが決まらない時など、スタッフが居酒屋に集まって、“酒の神様” のご加護にすがったものです。
で、昨晩も居酒屋に出版関係者が集まりました。
でも今回は、“苦しい時の酒頼み” ではありません。
いよいよ、温泉シリーズの第7弾の制作がスタートするので、その決起集会であります。
「カンパーイ!」
「また、よろしくお願いしまーす!」
と、まずはキーンと冷えたビールジョッキを互いにぶつけ合い、長い長い温泉取材の無事と出版成功を願ったのであります。
「で、小暮さん。例の件ですが、いよいよ形にしたいと思いますが・・・」
と出版担当者のT氏。
「例の件? どれだろう?」
実は僕、温泉シリーズのほかにも、いくつか出版本の提案をしてあります。
過去には、『電車とバスで行く ぐんまの里山てくてく歩き』(2011年1月発行) などが、出版されました。
ま、温泉本の取材に1年間のほとんどをついやしてしまいますから、新たな書き下ろし作品というのは物理的に無理なんですが、かつて雑誌や新聞に連載していた作品を書籍化したらどうか?という提案です。
たとえば前述の 『電車とバスで行く ぐんまの里山てくてく歩き』 は、2006年12月~2010年8月に 「ちいきしんぶん」(ライフケア群栄) というフリーペーパーに連載していたエッセイです。
これを上毛新聞社が編集し、僕が加筆・訂正、書き下ろしを加えて、再度、世に送り出しました。
「○○○○に連載している×××ですよ」
と言われて、
「ああ、そうだね。そろそろ、いいんじゃないの」
なんて、提案していた僕のほうが忘れていました。
「で、いつ頃を考えているの?」
と問えば、
「やっぱり年内でしょう」
と、当然のように答えるT氏。
「えーーーーーっ、ねんないっ!?」
と、あわてる僕に、間髪をいれず、
「だって、すでに原稿はあるじゃありませんか!」
と、またもや当然のように答えます。
まあ、確かに、一度書いたものですから原稿はありますけど、やはり1冊の本にするということは、それなりの作業があるわけで・・・
出版が年内ということは、制作期間は秋までということになりますよ!
えーと、えーと、今が6月だから……
ん! 3ヶ月しかないじゃないかーーーーっ!!!!
「と、いうことで、よろしく。カンパ~イ!」
と、いとも簡単に、大事なことが飲み屋で決まってしまうのであります。
Posted by 小暮 淳 at 19:49│Comments(0)
│酔眼日記