2017年10月05日
月に酔う 酒に跳ぶ
群馬が生んだ高級ブランド魚 「銀光」(ニジマス)
利根川の清流に棲む 「川ふぐ」(ナマズ)
桜エビをエサに育てられた 「桜鯉」(コイ)
そして、群馬の名産 「刺身こんにゃく」
氷の器に乗った切り身は、すべて群馬産の食材ばかり。
海のモノは、一品もありません。
いいですね。
海なし県の群馬にだって、美味しいものがたくさんあります。
ここ上牧温泉(群馬県利根郡みなかみ町) の辰巳館の名物 「献残焼(けんさんやき)」 は、肉も野菜も魚も、すべてが県内産。
炭火で焼きながらいただきます。
「焼きまんじゅう」 なんかも自分で焼いて食べちゃったりして、もう、群馬のおいしさがてんこ盛りなのです。
ということで昨日は、夕方早めに辰巳館にチェックインをして、山下清画伯も愛した“化粧の湯” に一浴し、時間まで一人でのんびりと夕食をいただきました。
もちろん、湯上がりの生ビールは欠かせません。
そして午後6時半、ほろ酔いのまま、迎えのバスに乗り、大峰山へと向かいました。
そう、昨日は中秋の名月だったのであります。
上牧温泉のある旧月夜野町は、その名の通り、月の美しいことで知られています。
※(月夜野の月は、日本百名月に認定されています。)
僕は、みなかみ温泉大使として、月を愛でる会 「指月会」 に参加してきました。
大峰山の中腹にある嶽林寺。
境内には灯火が焚かれ、幻想的な雰囲気をかもし出しています。
本堂では茶会と法要が行われ、その後、篠笛と琵琶の演奏会が始まりました。
2部は、ステージが屋外へと移ります。
そこは、なんと! 鐘楼の上。
篠笛奏者の姿は、まさに五条の橋の上に立つ牛若丸のよう。
琵琶奏者は、耳なし芳一か……
ゆっくりと雲が流れ、時おり月を隠しながら、光のページェントが神秘的に繰り広げられます。
その美しさと言ったらありません。
昔の人は、こうやって月を愛でていたんですね。
なんて、風流なんでしょう。
なんて、贅沢なんでしょう。
思えば、何年も月を見ていなかったことに気づきました。
指月会が終われは、次はお待ちかねの “酒迎会” です。
僕同様に来賓に招かれた 「みなかみ観光大使」 の菅谷正雄さんは、茨城県取手市の方です。
みなかみ町と取手市は、利根川の上流と下流にあることから友好都市関係にあります。
取手市からは市長まで来られたため、取手市の地酒 「君萬代」 が振る舞われました。
なんじゃ、この酒!
純米酒ということもあり、口当たりが良くて水のようにスイスイと入ってしまいます。
1杯が2杯、2杯が3杯、4杯、5杯……
飲むほどに、天空の月が、ぼんやりとおぼろ月のように見えます。
うさぎ うさぎ なに見てはねる
十五夜お月さま 見てはねる
ピョ~ン!!
Posted by 小暮 淳 at 19:00│Comments(0)
│酔眼日記