2019年01月24日
出張講演 <番外編> 赤兎馬と跳ねる
名古屋→東京→高崎
新幹線を乗り継いで、約3時間。
日本が狭くなったのではなく、便利が加速しているのだとつくづく感じました。
JR高崎駅に降り立った時は、まだ夜の8時前です。
本来ならば、在来線のりかえ口を通って、両毛線に乗るはずなのですが……
あっ、と気が付いたら、改札口を出ていました。
この高揚感は、なんだろう?
あれ、同じ場所で、同じ感覚を味わった記憶があるぞ!
えーと、えーと、そうだ! 東京ビッグサイトだよ!!
2年前、やはり僕は東京で講演会を終えて、夜、高崎駅に降り立ったのでした。
あの時も、「このままでは終われない」 という高揚感に包まれていました。
あの時は、東京ビッグサイトというメジャー会場だったこと。
今回は、本人最長時間である3時間の講演を成し遂げたことへの高揚感だったようです。
そして今回も、あの時と同じ3つの漢字が、脳裏をグルグルと回りだしていました。
「赤」 「兎」 「馬」
そう、幻の芋焼酎 「赤兎馬(せきとば)」 であります。
高崎には、僕に赤兎馬の魔力 (味) を教えた、悪い (?) マスターのいる居酒屋 『T』 があるのです。
そういえば、年賀状が届いていたな……。ご丁寧に新年のあいさつメールももらったっけ……。
なんて考えていたら、店の前まで歩いていました。
『T』 は、駅前の大通りに面しているものの、イチゲンさんには、かなり入りにくい難関があります。
雑居ビルの2階、しかも狭く急な階段。
手すりに、しがみ付くようにして昇った者しか、たどり着けないパラダイスなのです。
「あれ、小暮さんじゃないですか!」
変わらぬ個性的な風貌のマスターが、カウンターの奥から顔を出しました。
「ご無沙汰して、申し訳ありません」
「もしかして、また講演会の帰りですか?」
「よく分かりましたね(笑)」
カウンターに座り、まずは生ビールで喉をうるおして、いよいよ、本腰を入れることに。
「マスター、赤兎馬!」
「あいよ、ロックだいね」
「それと、塩もつ煮」
これで今宵の主役が揃いました。
赤兎馬の鼻に抜ける芳醇な香りと、ピリリと舌を刺激したあとの喉ごしの良さ。
胃に落ちてから、カーッと湧き上がる熱い躍動感。
これ、これこれこれだーーーーッ!!!!
自分に甘いだとか、他人になんと言われようが、これが僕流の、頑張った自分へのご褒美なのであります。
一日に千里走るという伝説の馬に乗って、ポーンと飛び跳ねてみました。
Posted by 小暮 淳 at 12:36│Comments(0)
│酔眼日記