2011年10月27日
ドッグアーティストって何?
先日も、このブログで、カタカナ職業のことを書きましたが、どーして、カタカナ職業って、こんなにも世の中に氾濫しているんでしょうかね。
ま、一時、カタカナ職業が “カッコイイ” ともてはやされていた時代がありましたものね。
そういう僕も、「フリーライター」 という、なんとも曖昧模糊(あいまいもこ)とした肩書きを使用しています。
直訳すれば、“組織に属さない記者” ということなのでしょうが、確かに十数年使っていても、いまだに市民権を得ている職業とはいえませんね。
「フリーライター」 というのは自称であって、仕事の内容によっては、相手が別の表記をすることがあります。
講演やセミナーに呼ばれたり、新聞や雑誌にエッセーを寄稿する場合などは、「温泉ジャーナリスト」とか「温泉ライター」とか勝手に肩書きが付けられていることがあります(「温泉評論家」なんて時もありました)。
でも、一般の人には、フリーライターなんて言うより、こちらの方が、より具体的で分かりやすいわけであります。
要は、取り扱っているジャンルが広すぎると、曖昧なカタカナ語に頼るしかないようですな。
具体的になればなるほど、日本語が取り込まれ、より分かりやすい職業となるわけです。
世の中には、まだまだ分かりづらい職業が多く存在します。
僕が今までにもらった名刺で、一番意味不明だった職業が 「ドッグアーティスト」 です!
はい、ご存知、僕のバンドのメンバーで、小学校1年生から46年間も付き合っている旧友の酒井寛君です。
えっ、そんなに長く付き合っていて、分からないのかって?
はい、得体が知れません。彼は・・・
でも、カメラは、いい腕をしているんですよ。
あのポスターにもなった拙著 『あなたにも教えたい 四万温泉』 の表紙の写真は、彼の作品ですから!
だったら、職業はカメラマンじゃないかって?
いえいえ、本人いわく 「ドッグアーティスト」 なのですよ。
では、ドッグアーティストとは、なんぞや?
直訳すれば、“犬の芸術家” です。
が、彼は、犬の絵を描いている画家でも、彫刻家でもありません。
ズバリ! 犬が好きで、犬と暮らしている人です!
「なら私だって、犬が好きで犬と暮らしているわよ!」
という人の声が、方々から聞こえてきそうですね。
実は、その通りなんですよ。
だから、今、そう思った人は、明日から 「ドッグアーティスト」 と名乗ったらいい ! ! !
僕も、犬が好きで犬と暮らしています。
でも、残念ながら 「ドッグアーティスト」 とは名乗れませんって。
絵を描いている人が、すべて「画家」ですか?
音楽を奏でる人が、すべて「ミュージシャン」ですか?
それと同じです!
それが趣味なのか、職業なのかの違いですよ!(キッパリ!)
彼は、職業が 「ドッグアーティスト」 なのです。
で、その酒井寛君が、このたび今月アメリカで開催された 『USDDN 2011 WORLD CHAMPIONSHIP』 というディスクドッグの世界大会で、堂々の15位に入賞しました。
さらに、偉業はそれだけにとどまらず、「フェイバリットエンターティメント賞」 というベストパフォーマンス賞というか審査員賞のような名誉ある特別賞まで受賞したのであります。
ま、僕もその世界は詳しいことが分からないのですが、ディスクドッグとは、フリスビーを飛ばして犬がキャッチするスポーツのことです。
さっそく送られた大会の様子を映したDVDを拝見しましたが、これが素晴らしい!そして美しいのひと言でした。
ふだんの彼とは、まったくの別人であります。
「あっ、ドッグアーティストだ!」
と思わず叫んでしまいましたもの。
だから、やっぱり彼の職業は、カメラマンではなく、ドッグアーティストなのですよ。
誰が、なんと言おうと!
おのれを信じ、人生をかけて、演じ続けているもの・・・
それが、その人の真の “職業” なんじゃありませんかね。
Posted by 小暮 淳 at 19:01│Comments(5)
│つれづれ
この記事へのコメント
え~~っ犬の写真家さんじゃなかったのですか?失礼ながら、あの風貌から犬好きには見えなかったのですが(酒井さん本当にごめんなさい)
世の中いろいろな方々がいらっしゃるのですね。
ブリーダーさんとも違うカテゴリーなのですね。不思議な職業。
小暮さんの最後のお言葉「おのれを信じ人生を演じ続けているもの・・・・・それが、その人の真の職業なんじゃありませんかね。」私の肩書は何になるのかしら?その時その時で、声のトーンも話し方も違う私は何屋さんでしょう!?
やはり新聞沙汰の事件を起こした時(事件に巻き込まれた時)肩書はどうなるのでしょう?小暮さんはフリーライター(あなたにも教えたい四万温泉などの著者)酒井さんは写真家でしょうね~そして私は悪事をしたら、湯けむり美人訪問ヘルパー?
世の中いろいろな方々がいらっしゃるのですね。
ブリーダーさんとも違うカテゴリーなのですね。不思議な職業。
小暮さんの最後のお言葉「おのれを信じ人生を演じ続けているもの・・・・・それが、その人の真の職業なんじゃありませんかね。」私の肩書は何になるのかしら?その時その時で、声のトーンも話し方も違う私は何屋さんでしょう!?
やはり新聞沙汰の事件を起こした時(事件に巻き込まれた時)肩書はどうなるのでしょう?小暮さんはフリーライター(あなたにも教えたい四万温泉などの著者)酒井さんは写真家でしょうね~そして私は悪事をしたら、湯けむり美人訪問ヘルパー?
Posted by 草津っ娘? at 2011年10月27日 22:32
草津っ娘?さんへ
とりあえず、訪問ヘルパーだろうが、足つぼ師だろうが、頭に “美人” が付くことは間違いなしです。
だからって、悪事は起こさないほうが、身のためですぞ!
とりあえず、訪問ヘルパーだろうが、足つぼ師だろうが、頭に “美人” が付くことは間違いなしです。
だからって、悪事は起こさないほうが、身のためですぞ!
Posted by 小暮 at 2011年10月28日 01:12
美人なんとかが、つくような容姿なら良いのですが・・・・・
Posted by 草津っ娘? at 2011年10月29日 00:22
カタカナ職業の職人は
人には言えない苦労を数々こなしている人々ですね
閣言う私も
人には言えない秘話が数々…
人には言えない苦労を数々こなしている人々ですね
閣言う私も
人には言えない秘話が数々…
Posted by ぴー at 2011年10月29日 10:31
ぴーさんへ
すべての職業に言える事は、“継続は力なり” ですね。
あきらめてしまったら、すべての苦労が泡と化します。
グッと歯をくいしばって、一歩一歩前へ進むしかねーんだなぁ・・・
すべての職業に言える事は、“継続は力なり” ですね。
あきらめてしまったら、すべての苦労が泡と化します。
グッと歯をくいしばって、一歩一歩前へ進むしかねーんだなぁ・・・
Posted by 小暮 淳
at 2011年10月29日 19:44
