2012年03月08日
『誕生日の夜』 が小学校で・・・
まったくもって、どこで、誰が、読んでいるか分からないものです。
一通の長い手紙が届きました。
<心音にしみとおる、こんな素晴らしい本をお書きになります小暮様は、どんな方なのでしょう>
いきなり、こんな書き出しで始まっていました。
恥ずかしいような、照れくさいような、でも、とっても嬉ししい便りでした。
送り主は、元教師の女性。
偶然にも、薬局の待合室で、拙著の 『誕生日の夜』 と出合ったといいます。
現在は、絵本の読み聞かせをしている方でした。
<昨年12月、○○小学校(前橋市) で1年生に聴いてもらうことになり、胸中はドキドドキでありました。聴いている児童たちと私と、しまいには泣きながらの時を過ごしました。>
と、すでに 『誕生日の夜』 の朗読をされたことが、書かれていました。
そして・・・
<何日か後に、女の子から 「お母さん、今、元気になっているのよね」 と質問があって、「今はね、お父さん、お母さんに囲まれて、楽しく生活しているそうよ」 と答えますと、「よかった」と、とても嬉しそうにしていました。読み聞かせをしている中で、後になって、その本の後の様子を心配したりして、感想を聞くなどということは、今までは無い経験でもありました。>
今年になってからも、1月、2月、と他の学年児童にも聴いてもらい<今年度は読み続けさせていただきます>とも書かれていました。
<小暮様の 『誕生日の夜』 は、私の大切な1冊になって、今、何度も読みの工夫をしながら、研修をさせていただいております>
いゃあ~、手紙を読んでる僕のほうが、ウルウルしてきてしまいました。
著者冥利に尽きるというものです。
なによりも児童たちが、登場人物のその後を心配しているなんて、素晴らしいことではありませんか!
ああ、この本を書いて本当に良かった!と思えるのです。
手紙の最後には、こんな言葉が添えられていました。
<しまいになりますが、しおりちゃん、お母さんに、よろしくお伝えくださりますよう、お願い申し上げます。>
もーう、ダメです!
涙腺が、ぶっ壊れてしまいそうですよ。
なんて素敵な言葉なんでしょうか!
著者の僕なら、登場人物たちに会えるからなんですね。
はい、分かりましたよ。
必ず伝えます。
しおりちゃんにも、お母さんにも、そしてお父さんにもね。
それからそれから、ケーキ屋の店長さんにも伝えておきますよ。
「あなたたちは、たくさんの読者から愛されていますよ」 と・・・
今年の正月、このブログで 『誕生日の夜』 を連載したところ、各方面からたくさんの反響をいただきました。
それにより絵本の在庫が少なくなってきたため、現在、再出版を検討しています。
また、絵本の原画を描いてくださった画家の須賀りすさんによる “『誕生日の夜』原画展” が開催されることになりました。
会期等の詳しい内容が決まりましたら、ご報告させていただきます。
お手紙を下さった I さん、本当にありがとうございます。
これからも 『誕生日の夜』 を末永くよろしくお願いいたします。
※『誕生日の夜』 は、当ブログ内 「カテゴリ」 より全文がお読みいただけます。
Posted by 小暮 淳 at 18:41│Comments(2)
│誕生日の夜
この記事へのコメント
昨日無事申告へ 平常心で迎える久々の朝
誕生日の夜 を再度読みました
甘く切ない、想像力を刺激される物語
誕生日の夜 を再度読みました
甘く切ない、想像力を刺激される物語
Posted by ぴ at 2012年03月09日 10:30
ぴさんへ
ありがとうございます。
現在、絵本原画展の開催に向けて準備をしています。
楽しみにしていてくださいね。
ありがとうございます。
現在、絵本原画展の開催に向けて準備をしています。
楽しみにしていてくださいね。
Posted by 小暮 at 2012年03月09日 19:50