2012年07月12日
おかしなクレーム
僕の場合、実名と素顔をさらけ出して仕事をしているので、時として、見知らぬ人から、思わぬことを言われることがあります。
街を歩いていたり、スーパーで買い物をしいてるときに 「温泉ライターの小暮さんですか?」 と声をかけられたり、突然、目の前に僕の本を出して 「サインください」 と詰め寄られたこともありました。
でも、これらは “ライター” という仕事の業務内であります。
プライベートがない、と言えばそれまでですが、少なからずや、このような熱心な読者がいるおかげで、今日、僕はこうやって、まがいなりにも文筆業を生業としてやれているわけですから、感謝こそすれ、決して迷惑だなんて思いませんよ。
当然、思わぬことを言われるのは、良いことばかりとは限りません。
ときには、クレームをつけてくる輩(やから)だっているでしょう。
そんな場合は、甘んじてすべて受け入れようと思っています。
それゆえ、できるならばクレームはもらいたくないので、取材する場合は、きっちりと納得がいくまでやっているつもりです。
“名文よりも、真実を”
これが、ライターとしてのモットーです。
上手な文章を書くことに力をそそぐくらいなら、自分の「目で見た」「心で感じた」ことに忠実でありたいのです。
だから、座右の銘は “現場百遍” です。
真実を書いていれば、どんなクレームに対しても、対処ができるというものです。
実は今日、僕の本の出版元より、1本の電話がありました。
「小暮さんに言いたいことがあるから、伝えてほしいという読者からヘンな電話があったんですよ」
編集者も、かなり困惑している様子でした。
話を聞くと、なんともおかしなクレームの内容です。
「○○温泉のホテル××は、小暮さんは取材をせずに本を書いています!」
という、タレコミだというのです。
当然、編集者も僕の取材の仕方は知っていますから、「そんなことはありませんよ。必ず取材して書いていますよ」 と伝えたらしいのですが、今度は 「△△温泉の□□館は、宿泊を断られた」 と、お門違いの文句を言い出したというのです。
困ったものです。
○○温泉のホテル××は、著書の中でも、ちゃんと僕の入浴シーンが写っているのですよ。
しかも、本の取材以外でも雑誌の取材やプライベートで、過去に何回も宿泊しているホテルです。
社長も息子さんも、お会いして、話を聞いています。
まったくもって、何を根拠に、そんなことを言っているのだかわかりません。
△△温泉の□□館に宿泊を断られた件については、著者には一切関係ないことだと思うのですが、いかがなものでしょう?
結局、編集者も 「とりあえず、こんな読者からの電話があったということを伝えただけですから、気になさらないでください」 とのことでした。
声の主は、中年の女性だったといいますが、いったい僕に、何を伝えたかったのでしょうか?
実に、おかしなクレームです。
Posted by 小暮 淳 at 18:48│Comments(2)
│著書関連
この記事へのコメント
当然ある事ですし これから増える事でしょう
利害が無いと 人間関係は成立しないですから 勿論例外はありますが
不利益な立場になれば 足を引っ張るのは 珍しい事では有りませんし
利害が無いと 人間関係は成立しないですから 勿論例外はありますが
不利益な立場になれば 足を引っ張るのは 珍しい事では有りませんし
Posted by momotaka at 2012年07月15日 01:05
momotakaさんへ
あらら、これから増えますか・・・
毅然とした態度で対応しなければなりませんな。
あらら、これから増えますか・・・
毅然とした態度で対応しなければなりませんな。
Posted by 小暮 at 2012年07月15日 10:22