2018年07月04日
ふたりのトークショー
もし僕に、“師匠” と呼べる人がいるとすれば、それは、野村たかあきさんです。
野村さんは木彫・木版画の工房を持つ作家ですが、講談社絵本新人賞や絵本にっぽん賞を受賞した絵本作家でもあります。
僕は、ちょうど30年前に友人を介して、野村さんと出会いました。
僕が29歳、野村さんが38歳のときです。
野村さんの作品展の会場でした。
その場で意気投合し、その日の晩には、飲みに出かけていました。
そして、翌日からは毎日のように野村さんの工房に、遊びに行くようになりました。
というのも、当時の僕は “主夫” だったのです。
家人を仕事に送り出したら、ほかにやることはありません。
大義名分的には、家で小説を書いていることになっていましたが、それだって、いい加減なものでした。
早い話が、無職だったのであります。
そんなとき出会った野村さんは、格好の遊び相手となりました。
(たぶん、野村さんも当時はヒマだったのだと思います)。
そして会えば、「生きるとは?」「人生とは?」「表現とは?」と、これまた大義名分を付けて、熱く語り合っていたのであります。
その後、僕は編集者となり、独立して、フリーのライターとなりました。
いわば、そのような人生になるように導いてくださった “人生の師” が、野村さんだったのであります。
あれから30年。
「なあ、ジュンちゃん。オレとトークショーをやってくれよ」
「トークショー?」
「ああ、対談だよ」
「何を話すんですか?」
「何でもいいんだよ。二人だけにしか分からないことを話せば」
「あんなこととか、こんなこともですか?」
「そう、そんなことでも、どんなことでもいいんだよ」
ということで、今度、野村さんの絵本原画展の会場で、トークライブを行うことになりました。
当日は、定員制となります。
参加を希望される方は、ご予約をお願いいたします。
野村たかあき原画展 「落語三席」
●会期 2018年7月14日(土)~8月26日(日)
11:00~20:00 火曜休館
●会場 フリッツ・アートセンター
前橋市敷島町240-28 (敷島公園内)
TEL.027-235-8989
落語的対談 「野村たかあき 対 小暮淳」 第一回戦
●日時 2018年8月5日(日) 15:00~(開場 14:30)
●会場 フリップ・アートセンター
●料金 無料 (定員50名、要予約)
●出演 野村たかあき(絵本作家) 、小暮淳(温泉ライター)
Posted by 小暮 淳 at 15:27│Comments(0)
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